カルテ27. リクエスト1の1 ページ31
※諸事情により、luzさんは登場しません。ご了承ください。
これは、まだluzがいなかったころのある秋の日。
「あのさ、」
普段自発的にみんなと関わろうとしない志麻が5人に声を掛け、驚いた彼らは静かにして、志麻の方を見やった。
「再来週の今日、A先生誕生日なんやって。」
『えぇぇぇぇえ!!??』
それから、彼らは考えた。
「どうやってお祝いしたらいいんだろう…?プレゼントとか僕たちではできないよね。」
落ち込んだ様子でまふまふが言い、それでシンとする室内。
すると、坂田がはいはい、と勢いよく手を挙げた。
「あのさ、手作りやったらええんちゃうん?」
「俺たちが手作りするって、例えば?」
「うーん…、折り紙とか?」
「もらっても何も嬉しくないじゃん。」
そらるの冷静なツッコミでまたシンとする。
だが、3人、いや、6人寄れば文殊の知恵、である。
「今秋ですから、次の季節は冬ですよね?じゃあ、防寒具をみんなで編んでみませんか?」
やはりこういうときにできるオトコ、センラは救世主となるのだった。
「ここどうやるん…?」
「この穴に通して次はこっち。クルンて回してキュッて結ぶ。はい、やってみ。」
「…できた!センラすげぇ!!」
「そらるさん、これは?」
「三つ編みの要領でやればいいの。こんな風に。」
「まずそらるさん三つ編み出来るんですね…」
「志麻くん、合ってる?」
「俺も分からんけど、多分合ってるんとちゃうか?」
「あ、合ってるっぽい。やったね、志麻くん!」
「…おう。」
手袋係、ニット帽係、マフラー係に分かれて作業をする。
編み物道具は天月先生に買ってもらい、器用なセンラ、そらるの2人組にしっかり教わって、作り終わったのは3日前。
「完成だ…!!」
「ここまでめっちゃ長かった…。」
問題は、何時渡すかだ。
みんなでうんうんうなりながら考えていると、ドアが開いて、天月先生が入ってきた。
「…え、どうしたの、みんな?」
その時の6人の顔は、かつて見たこと無いほどにきらきらと輝いていたそうだ。
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夢主ちゃん全然出てこなかった。。。
これは続くので、次の更新をお待ちください!
ゆのさん、リクエスト、ありがとうございました!
本編も考え中なので、もうしばらくお待ちください!
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凍華(プロフ) - 村さん» ありがとうございます!私病院とかよく分かってない状態で書いてるんですけど…そう言ってもらえて嬉しいです! (2020年9月11日 0時) (レス) id: c3f81e4fc6 (このIDを非表示/違反報告)
村 - 400票を401票にしてしまった罪悪感...読み始めたばかりですが応援してます!お忙しかったらお返事は大丈夫です!ストーリーがホントに大好きです!小児科ではないけど医療目指してるので確かにって思うことたくさんありましたwこれからたくさん読ませていただきます! (2020年9月10日 18時) (レス) id: c1b5418976 (このIDを非表示/違反報告)
みるくプリン(プロフ) - 凍華@ラさん» いえいえ、物凄くお待たせしてしまったのでコメントくらいさせて頂きます!それと、読んで下さってありがとうございます! (2020年7月13日 17時) (レス) id: 7db76bcf0c (このIDを非表示/違反報告)
凍華@ラ(プロフ) - みるくプリンさん» ありがとうございます!!見させていただきましたよ、通知が来たので!わざわざコメント、そして高評価まで、本当にありがとうございます! (2020年7月13日 17時) (レス) id: 960374666f (このIDを非表示/違反報告)
みるくプリン(プロフ) - お待たせしてしまい申し訳ありません!【続編】イベント参加者様の作品をアドバイスさせて下さい! と言う作品に書かせて頂きました。見て頂けたら嬉しいです。それと右の☆をポチらせて頂きました。 (2020年7月13日 15時) (レス) id: 7db76bcf0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:凍華@ラ | 作成日時:2020年2月24日 15時