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後悔と満足 ページ6

『はぁ…』

何度目かのため息。
ため息すると幸せ逃げちゃうぞ〜と茶化す花凛は居ない

竹谷くんの驚いた表情…絶対嫌われたよ〜
もぉ私のばか!あんな事になるなら、断っとけばよかった!後悔してる!

でも指先触れたなぁ…
少しだけど彼の体温が感じられて…嬉しいかも
ちょっとは感謝しなきゃだな。

でもどうやって?対面はしたくないし、かと言って部屋に物を置くってのも…
鉢屋くんは利口だからすぐ捨てちゃいそう…

悩んでいると遠くから花凛の姿が見え、ある事を思いついた
私が無理なら花凛にお願いすればいいんだ!
花凛は学級委員みたいなもんだし話したことはあるだろう
花凛が友達で良かった〜!

花凛「あ、A。なにニヤニヤしてるのよ」

『花凛にお願いがあって〜』

彼女に先程までの事を言うと、呆れた表情でため息をした

花凛「三郎よりも、竹谷の事を気にしたらどうよ」

『た、竹谷くんを?』

花凛「せっかく指先が触れたんだし、次は転ぶフリでもして抱きついてみたら?」

『だ、抱きつく!?そんなこと出来ないよ〜大胆すぎるよ!!』

抱きつくだなんて大胆すぎる!!近くに竹谷くんの顔があったら…!わー!!想像しただけで顔が熱くなるよ!

花凛「はぁ…そんなんじゃ誰かに竹谷が取られちゃうよ。Aは考えすぎなんだから…大丈夫だよ、ゆっくりでいいから近づいてみな」

『近くに……そうだね』

確かに何でもかんでも嫌な方に考えてしまっていた。
今までは遠くから見てるのが幸せだったけど、近くでお喋り出来る関係になってみたい

『ありがとう、花凛。私、決心したよ』

花梨「…やっと第一歩かしら?」

笑った花凛と同じように私も笑った

✧• ───── ✾ ───── •✧
次回からAちゃんの頑張りが見えます!
それに竹谷は気づくのか!?
お楽しみに〜

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作者名:五いろ | 作成日時:2023年6月25日 16時

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