3日目 ページ6
俺が帰って2日たった。
とにかく頭に浮かぶことはおじさんのことしかない。
あぁ、早く会いたい…もう、こんなにおじさんとあえない事が辛いだなんて…
こんな辛い罰…いつ終わるのだろうか。
そんな事を考えれば涙が出て…聞かれまいとばかりに二階の隅で声を枯らしながら泣くのだ。
目の周りを赤く染めれば泣き疲れ寝てしまい、
自分の目の周りの色を空へ移した様に赤く染まった空になった頃に起きる。
「…俺は何をしてるんだ…」
笑えない日をまた迎えてしまった。
喜んでもらうために絵を描いたりする事もしないで…
何をしてるんだ…
下から賑やかな声が聞こえた。
階段を静かに降りれば、5足の靴がばらばらと並んだ玄関を目にして、
1番広い部屋の襖をそっと開けて覗く。
そこには母さんと兄弟4人の姿が見えた。
仲良く笑いながら…おやつを口に運んでいる。
するとみんなの手が止まり視線もテレビに運ばれた。
『幼児誘拐事件の犯人が見つかりました__
____氏は、供述を認めています。』
おじさんがサツに捕まっていた。
沢山のフラッシュにやられながら、知らないところへ運ばれてている。
俺を置いて。
遠くへ行ってしまったのだ。
?「兄さん…?」
後ろから声がし、ばっとふりむいた…
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作者名:ぬむゆむ | 作成日時:2018年5月28日 12時