金持ちの猫になりたいって言ったけどさぁ【御影玲王】 (ページ2)

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猫一匹ページ2

『』→A様
「」→友人又は他人
玲「」→玲王

一一一一一一一一一一一一

『あー金持ちの猫になって毎日愛でられたいーーー』

とある日の放課後、玲王が委員会の仕事があるから少し待てと言われ友達のくるみと終わるのを待つ。
この子は私を心配してこんな遅くまで一緒に待ってくれている。

「またそんなこと言ってるの？そろそろ玲王様に怒られるんじゃない？？」

『ないない笑だってあの人私に興味ないもの』

「いやいや、あんた気づいてないの？男と絡んでる時の玲王様の目のつけよう尋常じゃないわよ」

『えー笑もっとありえない笑あの人私が話しかけても「あぁ」「そうだな」で終わる人だよ？』

これは本当のことだ。最近私が話しかけても適当に相槌を打ってすぐどこかへ行ってしまう。

「え、嘘。Aにそんな態度なの！？ありえない！！こんな可愛いAに冷たい態度取るなんて！！」

『あはは、大袈裟だよくるみ笑私が猫になったら養ってくださいな笑』

「猫じゃなくても養いたいくらい可愛いーー！！」

こんな他愛のない話をしていると〝ピコン〟と机に置いてあるスマホが鳴る。
玲王委員会長引きそうだから、先に帰っててくれ

『…了解…と』

可愛いくまのスタンプを送る。

「なんか来たの？」

『あー委員会長引きそうだから帰っててくれだってさ。久々に一緒に帰ろ！！』

「こんな時間なのにまだ委員会やってるなんて先生鬼畜だねぇ。ま、いっか。Aと一緒に帰れるし」

カバンを持って校門まで歩く。

『今日も一緒に残ってくれてありがとう！！』

「いつも言ってるでしょう？お礼はいらない。自分で意思で残ってるんだから」

『それでもありがとうは言いたいの！！私はそれに助けられてるんだから！』

「かわいいねぇAは。玲王様なんかに渡したく無いくらいかわいい。」

そう言いながら私を強く抱きしめる。彼女の匂いはいつも安心できる。

「今日はおばあ様の家に寄ってから帰るからここまでしか送れないけど大丈夫？やっぱ最後まで送ろうか？」

『大丈夫だって！！私を何歳だと思ってるの！ほら、またね』

「うん、、、またね」

手を振りくるみが見えなくなったので信号を渡る