変わらず傍にいて【Kento.N】 ページ30
彼氏が大学生になった。
卒業する時はもうとにかく号泣。
石破A、17歳。
実は今彼氏の大学にこっそり忍び込んでます。
どうして忍び込んだかというと私は彼の浮気を疑っている。
大学生になって前もかっこよかったのにまたかっこよく垢抜けてサークルに入って色んな子と飲んだりもしてるし、女の子の名前もチラチラ聞くし。
こんな彼女嫌だよね、分かってるよ。
分かってるんだけど、心配なの。
彼から事前に送って貰った時間割。
次はスポーツと社会か。陸先輩曰く、この授業は潜入してもバレないと思うだと。
ギリギリに入ろ。
来たのは大きい教室。
えっと、これは座席とかは決まってないんだよね、自由席。
あ、謙杜くんだ。
横に大学で仲良くなったっていってた道枝くん。横に深田くんがいる。
謙杜くんと違って2人とも背高くてバケモンみたいにかっこいいな
なーんだ、普通じゃんと思いながら授業を受けようとすると
「謙杜〜おはよう」
そう言って入ってきたスタイルのいい美人な女の子たち3人組。
「お〜おはよう」
「おはよう、あ深田髪ボッサボサだね」
「うるせえ！」
「謙杜、あこれついてた」
謙杜についてたゴミを取って微笑むかける一人の女の子。
なっなんなの、謙杜の横！？
「ごめん、ありがと美世」
美世！？美世って呼び捨てにしたよね？
あ、美世ってよく話に出てくるあの子？
超絶美人じゃん、、、、、
勝ち目ないなと思って眺めていると
「今日も綺麗だよな、吉瀬美世」
「え？」
隣にいた男の子が私に声をかけてくる。
「見ない顔だね、横いい？」
「いいっていうにも座ってるやないですか」
「はは、俺1年の川崎皇輝。文学部。君は？」
はあ？いや、言えないだろ、呆気なくバレるだろ。
「ええっと、、、法学部いち、、「浪速高校3年石破A」
「えっ！？」
「いや、ノート。名前書いてるじゃん」
バレた、バレたどうしよう。
帰る準備しなきゃ
「わっ私帰ります！」
「待って、どうしてリスク冒してまで授業に潜入したの？」
「彼氏が浮気してるんじゃないかって、、、、」
「彼氏って誰なの？」
「文学部の長尾謙社、、、、」
「謙杜か！あーまあ黙っといてあげるから。授業受けな？3年でしょ？受験の参考にしな」
「いいんですか？」
「うん」
そう言ってキラリと笑う川崎さん。
顔もかなり整ってて相当モテるんだろうな。
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作者名：きい
| 作成日時：2020年4月22日 23時
