魔人の悪友さん。【文スト】

魔人と悪友。 ページ8

ボクたちは案外すくすくと育った。

ボクとフェージャは同い年なのに身長が全然違う。

毎回ボクがフェージャを見上げなければ行けないのだ。

不服だ。とても不服だ。

ほぼ同じものを食べたのに。

「まさかボクが人肉を食べたから……！？」

「単純に伸びなかっただけだと思いますよ。」
「貧民街の子供なんてぼく達と同い年で、君より小さい子もいたでしょう？」

この差はおかしいと思う。ほんとに。


紆余曲折あり、フェージャは急にこんなことを言い出した。

「ぼくは"罪"のない世界を作ります。」

ついに頭がどうにかなったのかと思った。

「君よりはマシな頭はしてます。」

心まで読まれてしまった。

「ていうかイノーって何？」

「ぼくたちの言う魔法のことです。」

魔法がない世界ねー。魔法がなければ寒さに凍えることもなかったのかな。

空腹で人を殺すこともなかったのかな。

難しいなぁ。難しいことはよくわかんないや。

「でも、ボクが魔法を持っていなかったら…ここにはいなかったな」

なんて、小声で呟いた。

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ラッキーカラー

あずきいろ

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