魔人の悪友さん。【文スト】

悪友、白虎と会う ページ16

「Выглядит вкусно, мальчик.」

ふとすぐ近くで女性の声が響いた。日本語ではない言語で。

周りを見渡すと

「おっと間違えた。こんにちは、少年？」

目の前に女性がいた。

「うわぁぁぁ！！」

僕は驚いて後ろに転がった。

「ごめんなさい！ごめんなさい！！奪おうなんて考えてごめんなさい！！」

可能な限りの大声で僕は謝る。

「キミ元気だねぇ。まぁ落ち着きなよ、少年？」

そういい僕の肩を軽く叩く。恐る恐る顔を上げるとボクは息を呑んだ。

にこやかに笑う女性はとても美しかった。地面に着きそうなほど長い髪に黒基調のドレスを着て、そして目が不思議な色をしていた。僕の目とも違う赤から青の…

「だいじょーぶ？少年。頭打った？それとも頭がおかしくなった？」

「いえ、大丈夫ですけど…」

答えようとするととても大きな音が鳴った。僕の腹の音だった。

「すごい音だねぇ」

「ここ数日なにも食べてなくて……」

「そうなんだねーじゃあ飴玉あるんだけど食べる？」

「いただきます！！！」

僕は渡された飴玉を食べた。

それを女性はとても嬉しそうに見ていた。

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