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心配しないでね_5 ページ26

大貴side




「あそこで絡まれてるの、大貴の弟じゃないか?」

大「うわ、まじか」


先生に呼ばれて職員室へ行っていた俺。

これで帰れるぞ!と悠々と廊下を歩いていると、窓の外に待ち合わせをしていた涼介…………と、面倒臭いで有名な先輩の姿。


………あの人に標的にされるとなかなか離してくれないんだよな。


俺も過去に一度、絡まれた経験がある。

あのときは、先輩が好意を抱いていた別の先輩に………って、そんなのはどうでもいいか。


………助けに行かないと。


大「涼介、待たせて悪い」

涼「っ……」

大「あれ、先輩?弟に何か…?」

「……お前の弟か」


割って入れば元々先輩に良い印象を持たれていない俺へ標的が移るのは想定内だ。


が、………近くで見ると涼介の顔色が悪いのが気になる。

原因が先輩なら早急にこの場から離れたいな。


どう逃げようか考えていると、さっきまで一緒にいた友達が俺を追いかけて来るのが見えた。


「大貴、鞄忘れてるぞ」


あ………そういや手ぶらだわ。
教室に戻らず出てきちゃったからな。


“ありがとう”と受け取ると、状況をみていた友達が“先生が先輩のこと探してましたよ?”なんて気を引いてくれて。


………お陰で逃げられそうだ。

俺は涼介の肩を抱いて、早急に学校から離れた。






大「大丈夫か?もうすぐ電車来るけど、もう少し休んでいく?」

涼「かえりたい…」


そうだな。悪化する前に帰った方がいい。

………そう思って電車に乗ったのが間違いだった……


涼「……だ、ぃちゃ…んっ……」


揺られること数駅。
俺の制服の袖を掴んできた涼介。

僅かに震えを感じて覗き込むと、血の気の引いた真っ青な顔。


これは……………まずいな。とりあえず、次の駅で降りよう。

場合によっては誰かに連絡をして迎えにきてもらわないと。


大「もう少し頑張れるか…?」

涼「ぅ、っん…」

大「着いた、降りるぞ。立てるか?」


当然、降りたことの無い駅。
休める場所を探して一歩先にホームへ降りてしまった俺。

背後で乗っていた電車が走り出し、直後………


「…きゃっ…!」


悲鳴が耳に届いた。


大「涼介……?」

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夢莉(プロフ) - kurumiさん» kurumiさん、ありがとうございます…! (2022年9月21日 0時) (レス) id: 7762ef5dd7 (このIDを非表示/違反報告)
侑果(プロフ) - 更新お願いします (2022年8月20日 0時) (レス) id: 353b74dee7 (このIDを非表示/違反報告)
kurumi - これからも頑張ってください!! (2022年8月18日 11時) (レス) id: a7797ca1bd (このIDを非表示/違反報告)
kurumi - おもしろいです!! (2022年8月18日 11時) (レス) @page21 id: a7797ca1bd (このIDを非表示/違反報告)
夢莉(プロフ) - めいめいさん» めいめいさん。ありがとうございます…!これからも楽しんでいただけるように頑張ります(^^) (2022年7月12日 19時) (レス) id: 7762ef5dd7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夢莉 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2022年5月9日 18時

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