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君を思って_5 ページ19

慧side




…………涼介が心配。

昨日からずっとボーッとしている。
頭をぶつけたせいかもしれないから注意深く見ていないと。


侑李を保育園へ送り届けたあと、用事があったものの………妙な胸騒ぎがして寄り道をせずにまっすぐ帰った。

寝ていたら起こすと悪いから、そーっと部屋の扉を開ける。


………何もないことを祈りながら。


慧「……ただい、…ま……っ、」

涼「ぅ゛えっ、ごっ……かはっ、、、」

慧「っ!!」


涼介はベッドに仰向けのままで嘔吐していて。
喉に詰まって息が上手く吸えていなかった。

慌てて横向きにして背中を擦り、詰まっているものを全部吐き出させる。


慧「涼ちゃんっ、涼ちゃん分かる?!」

涼「ごえっ、ぉ゛……っ…」


幸い時間は経っていなかったのだろう。
意識を失う前に気道は確保できた。

しかし目は視点が定まらず、言葉も伝わっていない。


涼「…ごぇ、なさぃ……はぁッ………も、ちが…ぅ……っ………」

慧「え…?」

涼「…きら…ぁい………なる………ぉえっ、!ゲホッゲホッ」


おかしい………………訳の分からないことを喋って、吐き方も異常で止まらない。

……………やはり脳に衝撃を受けたのでは……………?


涼「げほっ!おぇっ……ぅえ゛っ…」

慧「もしもしっ、どのくらい前からか分からないけど、俺が保育園から帰ってきたら涼ちゃんが嘔吐していて……!」

涼「…はぅっ、…け、ぇ……」

慧「っ!涼ちゃん、なにっ?」

涼「ハァっ……ぃわ、…ぅ゛……ないで……」


言わないで、って……?

先生に電話していること………?


慧「ダメだよ涼ちゃん、今から病院に行くからね」




病院に着く頃には意識がはっきりとしてきたみたいだった。

けれど、まだ嘔吐も続いていて目眩も酷いらしい。


原因として考えられるのは昨日の転倒。脳震盪だろうって…………


涼「ぅ゛うっ……ひっく、ゃだ…ッ……」

薮「腕、チクッとするぞ」

涼「っ…ちゅーしゃ、きのうも…した……っ!ぅぅ゛……」

薮「昨日のは注射じゃないぞ?」

涼「やだっ…!ぁ、ぅー………」

薮「また吐きそうか?涼介、我慢しなくていいからな」

涼「んーんっ、…はぁはあ、っっ、ぉえ゛っ」

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夢莉(プロフ) - kurumiさん» kurumiさん、ありがとうございます…! (2022年9月21日 0時) (レス) id: 7762ef5dd7 (このIDを非表示/違反報告)
侑果(プロフ) - 更新お願いします (2022年8月20日 0時) (レス) id: 353b74dee7 (このIDを非表示/違反報告)
kurumi - これからも頑張ってください!! (2022年8月18日 11時) (レス) id: a7797ca1bd (このIDを非表示/違反報告)
kurumi - おもしろいです!! (2022年8月18日 11時) (レス) @page21 id: a7797ca1bd (このIDを非表示/違反報告)
夢莉(プロフ) - めいめいさん» めいめいさん。ありがとうございます…!これからも楽しんでいただけるように頑張ります(^^) (2022年7月12日 19時) (レス) id: 7762ef5dd7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夢莉 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2022年5月9日 18時

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