ごめんね、先生_3 ページ10
中島side
涼「っ、……ぐす…………」
教室に戻ってきて、椅子の上で三角座りで泣いているやま。
原因は………ドッジボールでコートに立ったやまを俺が完全ガードしたことによるプライドの損傷。
中「ごめんね、泣かないで?」
涼「泣いてないっ…!」
中「やまを守るためにはああするしかなかったんだ」
涼「それだよ!守らなくていいの!……一回もボールに触れなかった!」
ある程度加減はするだろうけど、万が一ボールがやまに当たって怪我でもしたら大変だ。
それに狭いコートで走り回っているわけだから、何処で衝突してしまうか分からない。
勝敗そっちのけでやまをガードすることに徹した結果、チームは勝負に勝ったんだけどね。
お気に召さなかったみたい。
中「そう言われても、俺がやまを守ってしまうのは無意識の中の模範解答というか……」
涼「………俺、いるだけ迷惑だし足手まといじゃん」
中「いてくれると、こちらのポテンシャルは上がるよ」
やまが近くにいると、細胞が活発化して普段出ない力や思考が引き出される感じがするんだ。
小学校の運動会のとき、やまは入院中で見にも来れなかったけど………手紙で優勝してね、と書かれていたから。
約束を果たすためにリレーでは一等をとり、騎馬戦ではダントツの成績を残した。
涼「それって………いていいの?悪いの?」
中「やまは言い出したら頑固だから俺から言えるのは、無理しないでね、ってことかな」
涼「………次は変なことしないでよ。悪い癖だからね、すぐ俺の前を塞ぐの!」
前を塞ぐ………そんな風に思われていたとは。
………やまは小さいから俺が前に立つだけでそう感じるのかな…………………気を付けなくちゃ。
_______________
涼介side
………奇跡かもしれない。
今日は球技大会当日。
先生と裕翔に口止めはしたけど、まさか本当にバレないとは………
先生なら絶対慧くんに連絡すると思ったんだけどな………よかった。
大「そう言えば、今日中学は球技大会だっけ?」
涼「っ、あ……そうだっけ、?」
大「………お前出るんだろ?」
涼「え、なんで知って……ぁ、」
大「やっぱり。そんな許可出してないぞ」
最後にボロを出したのは自分。
……ここまで来て悔しい……大ちゃんにカマをかけられるなんて………
涼「っ……出場するのに保護者の同意はいらないもん」
大「屁理屈ばっか思い付きやがって」
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夢莉(ゆ〜りり)(プロフ) - 苺さん» 返信遅くなり申し訳ありません…!ありがとうございます!本日更新させていただきましたので読んでいただけたら嬉しいです…! (2020年9月10日 18時) (レス) id: 7762ef5dd7 (このIDを非表示/違反報告)
夢莉(ゆ〜りり)(プロフ) - ゆーさん» 返信遅くなり申し訳ありません…!待っててくださったのですか(照)←ありがとうございます!頑張ります! (2020年9月10日 18時) (レス) id: 7762ef5dd7 (このIDを非表示/違反報告)
夢莉(ゆ〜りり)(プロフ) - 鍋部さん» 返信遅くなり申し訳ありません…!こちらこそそう言っていただけてとても嬉しいです! (2020年9月10日 18時) (レス) id: 7762ef5dd7 (このIDを非表示/違反報告)
苺 - 続きが気になります!更新楽しみにしてるので頑張ってください!! (2020年8月11日 21時) (レス) id: 5bca04a89d (このIDを非表示/違反報告)
ゆー(プロフ) - 更新待ってました!!!すごく嬉しいです。頑張ってください! (2020年8月9日 22時) (レス) id: cb796110be (このIDを非表示/違反報告)
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