Ｔｏｐａｚ__4th__

ごめんね、先生＿2 ページ9

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涼「あーもうっ、最悪っ！」


魔の手にやられ片側を負傷したが、隙をみて逃れることに成功し帰宅した。

慧くんに連絡が行きそうで、そうすると大ちゃんにもバレるから一応口止めはしたけどどうなるかな……


大「おかえり…なんか荒れてんな」

涼「別に」


八つ当たりだけど、その顔をみてるだけでムカつく………

診察なんか頼んじゃいないのに色々みられて、抵抗が出来ないように知らない女の看護師さん付けるとか卑怯でしかない。

つまり………惨敗。


大「カルシウム足りてないんじゃないかー？」


ｶﾞｺﾝｯ…！

………で、大ちゃんはなんですりこぎ棒をもってニンジンをぶっ叩いているの？

ちょっとそれ、俺もやりたい気分………


涼「なにしてんの？」

大「浅漬け作ろうと思って」

涼「普通にやれよ」


ほんとバカ………疲れる。

台所を工事してんのかってくらいでかい音響かせてさ。
頭がズキズキしてくるからやめてほしい。


大「涼介、今日は学校どうだった？」

涼「問題ないのでご心配なく」

大「またそうやってお前は。最近調子が良さそうなのはいいけど、無茶してぶっ倒れるなよ？」

涼「っ、………」


知らないよね……？
まさかもう連絡行ってたりする？

それは流石に早すぎるから……動物の直感かも。

大ちゃんの突拍子もない一言で嵌められた経験があるから黙って退散することにしよう………





＿＿＿





……チャックは締めなくてもいっか。あとはマスク………


中「どうしたのやま」

涼「どうしたの、とは？」


晴天とまではいかないけど、気温もそれなりでいいお天気。
………絶好の練習日和だ。


中「ジャージに着替えてるから」

涼「この後体育でしょ？」

中「校庭まで来るの？今日は風強いし、やめた方がいいんじゃない？」


裕翔は俺がせっかく開けてたチャックも首元まできっちり上げてきて。

……勝手に見学だと決めつけてるな…？


涼「俺も練習したいの」

中「………球技大会の話？え、やま出る気？」

涼「うん」

中「うん、って。可愛いけど……」


ダメと言われてもやる気満々。
バレなきゃいいんだ。

その為には裕翔に共犯になってもらう必要がある。


涼「この事大ちゃんには伝えなくていいからね」

中「無許可？！それは不味いよ」

涼「平気。裕翔と同じチームに入るし」

中「俺と同じ……は、もっと不味そうだけど……」

涼「裕翔って何の競技だっけ？」

中「ドッジボール」

涼「え、」

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