迷子の侑李ちゃん_7 ページ7
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大「………似てんな……」
布団に入るとすぐに眠った二人は、仲良く頭をコツンとして。
あどけない………寝顔がそっくりだ。
起こさないように、こっそりと写真に納めて慧に送ってやる。
仕事中かな?今日は帰ってくるんだろうか………
大「って、はやっ」
一分も経たないうちに返信って……マジで仕事してないんじゃ………
うっすい内容の可愛いのオンパレード。
………んなの、知ってるつーの。
大「……飯作るか」
侑「……ぅ、ん…ぅ、……」
大「?…ぉ、侑李おはよう」
侑「…だぃき………おはよぉ……」
大「まだ涼介寝てるから静かにな?」
涼介に小さな手を当てて、自分の額と比べっこ。
首を傾げたところをみると、まだまだ涼介の熱は下がっていなかったんだろう。
涼「…んん……ぅ、…ケホッ……」
侑「ぁ、……」
大「涼介も起きたか。じゃあ、ご飯にするぞ」
寝ぼけている涼介を騙すようで悪いけど、身体を起き上がらせて“口を開けて”と言うと素直に動く。
事前に冷ましておいたお粥を少量運ぶと、もぐもぐ……いけるかな?
涼「ぁ、…ん……」
大「飲み込める…?」
涼「っ、ん……ゴホ、ゴホッ…」
大「詰まった?!」
背中を叩いて何とか大事には至らず。
しかし、ふわふわした意識を利用した俺は最低だと涼介に怒られ。
一口だけしか食べさせられずに布団へ戻ってしまった。
大「涼介、悪かったよ。薬もあるからもう少し飯食って」
涼「コホッ……ぅるさぃ…あっちいけ……」
どーしよ…………あ、そういえば………
大「侑李、デパートで買ったのは?」
侑「あっ、りょおすけっ」
涼「んん…?」
この状態でってのもなんだけど。
騒動の発端となった“アレ”を鞄から取り出す。
侑「……あのね、これ………」
涼「…ん、…なぁに…?……しゃーぺん…?」
侑「りょおすけつかってたの、こわれてた」
…………歩いているときに見つけたんだって。
俺は涼介が学校で使っていたシャーペンが壊れたこと事態知らなかったんだけど……
それを知っていた侑李は、同じものが売っているのを見つけて、つい…一人で行動してしまった。
そのせいで迷子騒動になったわけだけど……
理由を聞いて、注意はしたけど怒れなかったんだ。
侑「りょおすけ、おべんきょうがんばってね」
涼「……ありがと。ゆーり…」
_______迷子の侑李ちゃん編fin.
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夢莉(ゆ〜りり)(プロフ) - 苺さん» 返信遅くなり申し訳ありません…!ありがとうございます!本日更新させていただきましたので読んでいただけたら嬉しいです…! (2020年9月10日 18時) (レス) id: 7762ef5dd7 (このIDを非表示/違反報告)
夢莉(ゆ〜りり)(プロフ) - ゆーさん» 返信遅くなり申し訳ありません…!待っててくださったのですか(照)←ありがとうございます!頑張ります! (2020年9月10日 18時) (レス) id: 7762ef5dd7 (このIDを非表示/違反報告)
夢莉(ゆ〜りり)(プロフ) - 鍋部さん» 返信遅くなり申し訳ありません…!こちらこそそう言っていただけてとても嬉しいです! (2020年9月10日 18時) (レス) id: 7762ef5dd7 (このIDを非表示/違反報告)
苺 - 続きが気になります!更新楽しみにしてるので頑張ってください!! (2020年8月11日 21時) (レス) id: 5bca04a89d (このIDを非表示/違反報告)
ゆー(プロフ) - 更新待ってました!!!すごく嬉しいです。頑張ってください! (2020年8月9日 22時) (レス) id: cb796110be (このIDを非表示/違反報告)
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