Ｔｏｐａｚ__4th__

おにいちゃん＿8 ページ39

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涼「ありがと、侑李。侑李はお兄ちゃんだね」

侑「っ、………ゆーり、なにもできなぃ…っ」


そんなこと無いのになぁ……侑李は理想が高いのかも。


涼「ううん。俺のためにこんなことまでしてくれて……嬉しいよ。今も、体がしんどくても…侑李のお陰で元気が出てきた」

侑「ほんとぉ…？」

涼「本当だよ。でも、ちょっと寂しい。侑李が俺よりもお兄ちゃんになっちゃったら、ぎゅーって、出来ないからね……」

侑「ぇっ、！」


………えっ、て……可愛いなぁ。
そんなこと思ってもみなかった顔。

これは意地悪かもしれないけれど効いたみたい。


涼「ねぇ、侑李……お兄ちゃんになるのもいいけどさ………俺は寂しかったなぁ、侑李が甘えてくれないの」

侑「………」

涼「兄だから出来て、弟だから出来ないことなんて無いんだよ。俺はそのままの侑李でいて欲しい」


俺だって、侑李にお兄ちゃんらしいことをしてあげられていない。

弟としても息子としても……こんなに面倒なやつ、あまりいないでしょ…？


でも………俺を認めてくれる家族がいるから。


涼「……侑李もこんな気持ちだったんだよね。寂しい思いさせてごめんね……」

侑「…っ…ぅぅん、ゆーり…りょおすけといっぱいあそびたいの……だからね、たすけられるようになりたかったの、、、」

涼「そっか……」


どうしようもなく愛しくて、表現する言葉が見つからない。


涼「ありがとう……」

侑「りょおすけぇ…っ…」


よしよし…………

まだまだ俺よりも小さな侑李。


助けた回数よりも、助けられた回数の方が何倍も多いんだよ……？

言っても聞いてくれないだろうから、思いを込めて抱き寄せた。


「………くぅう、っ………ひっく…」

「……おい、声が大きい…」

「だってぇ……これぞ兄弟愛だよぉ…っ…」


………うちの父と兄貴はいつから盗み聞きしてたのかな？

慧くんの鼻を啜る音と、ひそひそのつもりがでかすぎる大ちゃんの声は俺たちに丸聞こえ。


侑「けぇくんとだいきがいる…！」

涼「何してるの二人とも」

大「バレたっ…」

慧「ううっ、大ちゃんの声が大きすぎるんだよ〜っ…！」



＿＿＿＿＿＿＿＿＿おにいちゃん編fin.





暫く間が開いてしまいましたが更新を再開させていただきました……！



そして……

【Topaz_4th_】もお話が溜まったので移行しようと考えております…！！m(__)m


スローペースではありますが、今後ともどうぞよろしくお願い致しますm(__)m


夢莉

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