Ｔｏｐａｚ__4th__

おにいちゃん＿4 ページ35

涼介side




侑「ん、りょおすけ、おやすみ〜…」


………………………………………

…………………………………

……………………………


涼「……………はぁ」


………やっと、一人だ……

侑李を騙すようで悪いけど、俺が寝るまで部屋に戻らなそうだったので寝たフリをしてやり過ごした。

……あと何日くらい続くんだろうか………あのベッタリ期も大変だけど、今回の方が精神的に辛い……………


涼「…けほっ………寝よ……」


宿題もやり終えたし、明日は……何をするんだろうか。

戻っててくれるといいけど、最低でも三日はかかるだろうな………

慧くんや大ちゃんの言うことはきかないからね、侑李。


………頑張ろ。






大「ほんとにだめ。これは無理」

侑「やるのっ…！」


朝から何を言い合いしているのか騒がしい。

ゆったりとした日曜の朝のはずなのに。


慧「侑ちゃん、それは慧くんも心配だな。こっちに来ていつもみてるアニメ一緒にみよ？」


どうやら侑李、料理がしたかったみたい。
俺がたまに手伝っているのをみているからかな？

さすがに包丁や火を扱うからね……


慧「ほーら、涼ちゃんもいるよ？」

涼「え、」

侑「あっ、りょおすけっ…！」


………仕方ない。今日も弟になってあげるか………

慧くんを無視して俺に抱きついてきた侑李を抱えてテレビの前へと誘導。

悲しそうにしながらも慧くんも隣に並んで。
朝早くから放送している戦隊ヒーローものなどを見ながら時間を潰した。


大「涼介、ちょっと……」

涼「ん？」

大「お前、熱は？体調大丈夫？」

涼「は……そんなこと。別にー」


こそこそ近づいてくるから何かと思えば。


大「……たぶんさ、今回の原因は……涼介だと思うんだ」


………原因が俺……？

4歳の子に弟扱いされてるってのに？


涼「は？俺は侑李になにもしてないよ」

大「お前はそう思ってても…」

涼「してないからっ」


何処を辿ってその結論に達したのか知らないけど、変な言いがかりはやめてほしい。

俺に限ったことじゃないけれど、みんなから侑李は可愛がっているんだから、大ちゃんをみているのにわざわざ兄に憧れを抱くことはないはず。


侑「りょおすけ…？」

大「あー、ごめんな？ご飯できたからみんなで食べよ」

侑「うん、りょおすけおいでっ」

涼「…はーい、」


これが俺のせいだとしたら………

心当たりがまるで無いんですけどー。

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