恥ずかしくないよ_7 ページ30
慧side
侑「りょおすけ、おとまり?」
事情を話したら、少し長く侑李を預かってくれていた友達。
家まで送ってきてくれて、すごく有り難かった。
今度お礼をしないとね………なんて考えもしていたら、家に涼介がいないことに気がついた侑李が服の袖を引っ張った。
慧「うん、少し苦しくなっちゃったんだって」
侑「そうなんだぁ…………くるしいの、はやくなくなるといいね…!…………………」
小さいのに察しがよくて。
寂しいのに、最近そうは言わなくなった。
これが成長なのかな………でも、まだまだ甘えていいのに。
慧「侑ちゃん、大丈夫よ。明日会いに行こうね?」
侑「うんっ、!」
_____
「検査の結果に異常はないし、もう熱は下がってるから目を覚ましてもいいんだけどな」
涼介が入院してから3日。
経過は良好で、目が覚めたら退院できるのだけど………
慧「涼ちゃん、どうしたのかな…?珍しくお寝坊さんだね」
涼「……………」
頑張って我慢していた侑李も、昨夜は涼介に会いたいって夜泣きしてしまって。
あの大ちゃんも、食欲がないって言うんだ。
やっぱり家族は一緒にいないと駄目なんだよ。
お願い………早く可愛い笑顔を見せてね。
大「あ、やっぱここにいた」
穏やかになった寝顔を眺めていると、学校帰りの大貴が病室にやってきた。
侑李の小さな手を引いて。
慧「大ちゃん、侑ちゃんもおかえり」
大「おかえりって、ここ病院だぞ」
侑「りょおすけ、まだねてる…?」
ベッドの横の椅子にちょこんと座る侑李。
じーっと、涼介を見つめて……心で会話をしているみたい。
慧「お迎え行ってくれたんだね、ありがとう」
大「別に……どうせ皆涼介のとこ来るからさ」
侑「りょおすけ、…………」
大「…………」
家で待っていれば、皆が帰ってくる。
明るい声に包まれて、幸せな日々。
今は少し、違うけど…………
またすぐに明かりは灯るはずだから。
慧「何処であろうと、家族が集まればそれでいいんだよね」
大「…………そうかもな」
重ねた手は柔らかくて温かい。
こんな状況でも微笑んでしまうほどに。
慧「そうだよ、ね?」
涼「………………………………、………」
侑「………りょおすけ…」
涼「……っ…………………ぅり………ぃ、く……だ、ちゃ……ん………………ぉか、えり……」
慧「涼ちゃん………」
ほら………みんなの思いが伝わったんだ。
______恥ずかしくないよ編fin.
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夢莉(ゆ〜りり)(プロフ) - 苺さん» 返信遅くなり申し訳ありません…!ありがとうございます!本日更新させていただきましたので読んでいただけたら嬉しいです…! (2020年9月10日 18時) (レス) id: 7762ef5dd7 (このIDを非表示/違反報告)
夢莉(ゆ〜りり)(プロフ) - ゆーさん» 返信遅くなり申し訳ありません…!待っててくださったのですか(照)←ありがとうございます!頑張ります! (2020年9月10日 18時) (レス) id: 7762ef5dd7 (このIDを非表示/違反報告)
夢莉(ゆ〜りり)(プロフ) - 鍋部さん» 返信遅くなり申し訳ありません…!こちらこそそう言っていただけてとても嬉しいです! (2020年9月10日 18時) (レス) id: 7762ef5dd7 (このIDを非表示/違反報告)
苺 - 続きが気になります!更新楽しみにしてるので頑張ってください!! (2020年8月11日 21時) (レス) id: 5bca04a89d (このIDを非表示/違反報告)
ゆー(プロフ) - 更新待ってました!!!すごく嬉しいです。頑張ってください! (2020年8月9日 22時) (レス) id: cb796110be (このIDを非表示/違反報告)
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