Ｔｏｐａｚ__4th__

頭上注意＿7 ページ23

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侑「……だからぁ…………………ゆーりも………かぞくにして…？」

慧「え？」


思いがけない言葉。

“家族にして”


…………初めて言われた。

幼い子の口から普通はでないものだろう。

真意を知っておかなければ、取り返しのつかないことになるかもしれないような。


侑「いつも、ゆーりだけ……りょおすけのとこいけないの………」


…………仲間外れにされているって、思っていたんだね。


慧「侑ちゃん…………あのね、慧くんと大ちゃんと涼ちゃんと侑ちゃん。あと、お母さん。うちは5人家族だよ。侑ちゃんを仲間外れにしてるわけじゃないんだ。
涼ちゃんはね、侑ちゃんのカッコ良くて強いお兄ちゃんでいたいから………」


…………なんて説明したら、侑李は理解してくれるだろうか………


侑「しってるよ」

慧「ん…？」

侑「りょおすけはすごいんだよ。いっぱいがんばって、つよいの。ゆーりをまもってくれるの」

慧「……うん」

侑「でも…りょおすけは、いたいのに……だいじょおぶっていう…………そのときは、すきじゃないよ……」



ふふっ…………………………侮れないなぁ………


大人たちが隠そうとしたって、侑李には全てお見通しなんだね。


廊下側で音がして、たぶん大貴が涼介を部屋へ運んだんだろう。

少しして、コンコンっと俺たちの部屋がノックされ大貴が扉を開けた。


大「慧、涼介のことでちょっと……」

慧「今行きます」

侑「…………」


置いていかれると思って、しょぼんとする侑李。

いつもならそうしてたけど……………


慧「…………………侑ちゃんも行こっか」

侑「っ、…いいの…？」

慧「侑ちゃんも、家族だからね」

侑「……うんっ」


あんな切実な思いを聞いたら、連れていくしかないよね。


慧「あ、でも」

侑「？」

慧「侑ちゃんはうちのアイドルだから。にこにこの笑顔で涼ちゃんを癒してあげてね」

侑「あいどる…？…んーっ、わかったぁ！りょおすけー！」


大貴にはあとで、涼介には元気になってから。

侑李の気持ちをお父さんからお話ししないとなぁ。




＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿頭上注意編fin.








なんだか、本当にすみません。

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