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頭上注意_2 ページ18

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涼「…ん、……ふぁ………」


首がカクンッと折れた衝撃で一気に現実へと戻る。

……………寝落ちするとこだった…………


今朝、体温が平熱よりも高かったせいかうとうとしちゃって。

侑李一人にして眠るわけにはいかないから、一緒にお昼寝しようかな。


侑「りょおすけ、どれほしい?ゆーりはそらとびたい!」

涼「…それは俺はいいや」

侑「こうやってぇ…くるくるして、とぶの!」


ほぼ頭に入ってこなかった映画は、まだ序盤。

……全然、眠くなさそうだよね侑李………


おやつを食べ終わると真似っこをしてリビングを駆け回る。

………どーしよ……


涼「あんまり走んないよ〜…」

侑「はぁい!………っぃちゃ、!」

涼「ほらもう……家の中で走るから……」


慧くんの本が置いてある俺の身長よりも高い収納棚にぶつかった侑李。

えへへ、とすぐに起き上がったから怪我はしてなさそう。


………だけど。


涼「侑李っ、危ないっ!」

侑「?……っ!」


ぶつかって伝わった振動で、積み重なった本が崩れ始めるのが見えた。

真下には侑李がいる。


侑「っきゃ…!………っ、りょおすけっ……!」

涼「侑李……怪我無い……?」


走って、間一髪のところで侑李に覆い被さり、本の落下位置からは逃れられた。

まあまあ分厚くて、普段はそこに置いてないんだけど、たぶん……片付けるのが面倒になったんだろうな慧くん。


侑「ゆーりはだいじょぉぶ……りょおすけは…?」

涼「俺も大丈夫。でも、もう走っちゃダメだよ?」

侑「ごめんなさい……」


素直に謝れる侑李はいい子。

しょぼんっとしてしまったからもういいよ、と頭を撫でてあげればいくらか表情が明るくなる。

でももう映画は観る気にならないみたいで、便乗してお昼寝しようと提案したら和室へ準備しに行った。

あー良かった、一件落着…………と、安心したのも束の間。


涼「…、……ぁ…ぃったあ……」


倒れたときに体を打ってしまって、背中から足までぴりぴりと痺れるように痛んだ。

起き上がろうと床に手をついた状態のまま固まってしまう。


侑「りょおすけ…?」

涼「っ、ん…?すぐ行くよ。先に寝てて」


壁を頼ったヨタヨタ歩きの姿は侑李には見せられない。

布団に入ったのを確認して、掴めるものはなんでも掴んで襖の前で息を整え平静を装う。

このくらい、寝れば治るだろう。

頭上注意_3→←◇頭上注意_1



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夢莉(ゆ〜りり)(プロフ) - 苺さん» 返信遅くなり申し訳ありません…!ありがとうございます!本日更新させていただきましたので読んでいただけたら嬉しいです…! (2020年9月10日 18時) (レス) id: 7762ef5dd7 (このIDを非表示/違反報告)
夢莉(ゆ〜りり)(プロフ) - ゆーさん» 返信遅くなり申し訳ありません…!待っててくださったのですか(照)←ありがとうございます!頑張ります! (2020年9月10日 18時) (レス) id: 7762ef5dd7 (このIDを非表示/違反報告)
夢莉(ゆ〜りり)(プロフ) - 鍋部さん» 返信遅くなり申し訳ありません…!こちらこそそう言っていただけてとても嬉しいです! (2020年9月10日 18時) (レス) id: 7762ef5dd7 (このIDを非表示/違反報告)
- 続きが気になります!更新楽しみにしてるので頑張ってください!! (2020年8月11日 21時) (レス) id: 5bca04a89d (このIDを非表示/違反報告)
ゆー(プロフ) - 更新待ってました!!!すごく嬉しいです。頑張ってください! (2020年8月9日 22時) (レス) id: cb796110be (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夢莉 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2020年5月6日 17時

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