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ごめんね、先生_6 ページ13

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………危ないっ、ボールが飛んでくる……


怖くて反射で瞑ってしまう目。
だけど……このままだとまた足手まとい。


“大丈夫だよ、目を開けてごらん”


………誰?

正体不明の声なのに、その声は絶対に嘘をつかないと確信があった。


目を開けて、相手を見据える。



来るっ………!


…………………………





涼「っ、!…………ぅあ、…ぇ、?」


迫ってきた真っ白なボールを弾こうと手を伸ばすと世界は掻き変えられて。

目を開いた先に天井が映り、垂れ下がる点滴パックは腕に繋がっている。

…………匂いで分かった。
ここが大嫌いな場所だと。


「お、目を覚ましたな」

涼「せんせ………あ、」


…………まずいじゃん。

反対されたのを無視して倒れたこと、もう知ってるよね。


「どういうことか説明して貰おうか涼介」

涼「これは、その……」

「許可できないって言ったの覚えてるよな?」


終わったからいいけど………バレてしまった。

今朝といいさ………こういうの、詰めが甘いって言うんだよね。


涼「………誰だよ、病院連れてきたの」

慧「えへへっ、慧くんだよ」

涼「えっ、なんで……」


急に顔を出してくる慧くん。

………何処に隠れてたの…?!


慧「涼ちゃんが球技大会に出場すると聞いたらいても立ってもいられなくて観に行ってたんだよね〜」


今朝は快く送り出してくれて、見に来るなんて一言も……

………怒り先生を作り出したのは、慧くんのせいか。


「涼介は責任転嫁しない。山田も山田だぞ」

慧「怪我がなくて本当よかった〜」

「そう思うなら止めろよな。万が一試合中に発作を起こしてたらこの程度じゃ済まなかったんだぞ。しかもドッジボールだなんて……危険なスポーツをわざわざ………」


先生は珍しく本当に怒っている。


慧「無理はしないって約束したもんね」

涼「ちゃんと守ったよ」

「してないつもりでも体は違うんだって。涼介が逆らうことばかりで焦って無理をしたらいくら先生が優しくて優秀でもお手上げだ」


体……は、心に追い付かない。

もどかしくて、なんで俺はこんななのだろうと何度思ったことか。


“焦らないで、ゆっくり”

そう言ってくれるけど、時間は止められないし進んでいくだけ。

こうしている間にも、回りの子は一歩も二歩も……100歩だって先に行く。


………焦って何が悪いの?

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夢莉(ゆ〜りり)(プロフ) - 苺さん» 返信遅くなり申し訳ありません…!ありがとうございます!本日更新させていただきましたので読んでいただけたら嬉しいです…! (2020年9月10日 18時) (レス) id: 7762ef5dd7 (このIDを非表示/違反報告)
夢莉(ゆ〜りり)(プロフ) - ゆーさん» 返信遅くなり申し訳ありません…!待っててくださったのですか(照)←ありがとうございます!頑張ります! (2020年9月10日 18時) (レス) id: 7762ef5dd7 (このIDを非表示/違反報告)
夢莉(ゆ〜りり)(プロフ) - 鍋部さん» 返信遅くなり申し訳ありません…!こちらこそそう言っていただけてとても嬉しいです! (2020年9月10日 18時) (レス) id: 7762ef5dd7 (このIDを非表示/違反報告)
- 続きが気になります!更新楽しみにしてるので頑張ってください!! (2020年8月11日 21時) (レス) id: 5bca04a89d (このIDを非表示/違反報告)
ゆー(プロフ) - 更新待ってました!!!すごく嬉しいです。頑張ってください! (2020年8月9日 22時) (レス) id: cb796110be (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夢莉 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2020年5月6日 17時

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