逃げ道を作ろ〜 ページ20
「闇より出でて、闇より深くその穢れを禊ぎ祓え」
小鳥遊さんが言い終わると同時に、辺りが暗くなっていく。
任務の開始の合図のようなものだ。
普通、一級か特級相当の呪霊の出現が想定される場合、緊張があるものなのだが…
「おい、傑!さっきのどーゆうことだよ!」
「ほら、落ち着いて悟。」
「落ち着いてられるかっ!!」
『緊張感は!?』
おっと、思わず華麗なツッコミが…
そんなに特級と戦いたいのかよ…
でも、夏油もアレだよね。
ずる賢いというか…
『分かっていないの、五条?さっきの夏油の台詞思い出してみな。』
「あ゛?闘わず、なるべく逃げろって…」
『�なるべく�としか言ってないんだよ。コイツ。上手に逃げ道を作りやがった。』
「良く気付いたね。」
『うん、アンタのキャラは大体分かってきたわ。』
そう、なるべくという言葉を付けるだけで、言い訳ができるわけだ。
「あー、成る程な。出来ることなら闘わないが、出来ない場合もあるもんなぁ。」
傑、お前やっぱ最高だわ。そう言ってニヤッとする五条。
「そりゃあ、どうも。」
『うんうん。仲良くなるのは良いけどさ、さっさと終わらせようか。』
周り見てみろよ。そう言って顎をしゃくって見せる。
そこには、どっから湧いてきたのか低級呪霊がウジャウジャといる。
「ィダァイ??イダァクナイョー」
「ハッ、雑魚かよ。つまんねぇ。」
そう言いながらも、五条は術式を発動させる。
「術式順転 �蒼�」
瞬間、大量にいた呪霊が何かに引き寄せられたかのようにぶつかり合い、消滅する。
「……っ!これが、無下限呪術か。」
目を見開いてそう呟く夏油。
『うーん、こんなのと張り合おうっていうのかよ、うちの家は…』
何というかね。ちょっと頭弱いのかも←
そうこうする間に、粗方呪霊を片付けた五条。
「何やってんだよ。さっさと行こうぜ。」
「あ、あぁ。」
そうして建物の中に入ろうと、歩き始めると五条が一言私に言う。
「お前は足手まといになるだけだから来んな」
423人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Chai(プロフ) - しらすさん» ありがとうございます!!そう言ってもらえると嬉しいです! (2021年4月26日 17時) (レス) id: dd818a607a (このIDを非表示/違反報告)
Chai(プロフ) - もっっっちさん» ありがとうございます。更新頑張ります… (2021年4月26日 17時) (レス) id: dd818a607a (このIDを非表示/違反報告)
しらす - 控えめに言ってこの作品大好きです (2021年4月20日 20時) (レス) id: 5d40a22327 (このIDを非表示/違反報告)
もっっっち - うわぁぁぁめっちゃ好きです!更新頑張ってください!! (2021年4月19日 23時) (レス) id: 719e5dac86 (このIDを非表示/違反報告)
みみ(プロフ) - わああ!!!ありがとうございました!!!とっても続きが気になります、、更新これからも頑張ってください! (2021年2月15日 21時) (レス) id: 17d04197cc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ