倫也さん。-２-

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それからずっと、

いつもの様にからかわれ続けて

私は顔が赤いし、心臓バクバク。



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「Aちゃん、次の現場向かうよー」



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電話が終わったみたいで

戻ってきたはるちゃん。

なんだかいつだかのまっけんみたいに

救世主に見えるよ…。



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『はるちゃんっ！すぐ行く！

…じゃあ、倫也さんまた！』


「うん、頑張って。

ロック画面他の人に見られないようにね？」


『もう！忘れてくださいって！』


「え？頼まれても忘れないよ」


『ほんと意地悪…！』



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またさっきみたいに、にやにやしながら

言ってくるし、割と大きめの声で

言われるから焦る。


なんで、あんな可愛いのに

意地悪なの…！



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『倫也さんのばか！じゃあね！！』


「ふふっ、はいはい」



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子供相手みたいに

笑って、軽くあしらわれる。

悔しいな…。



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悔しいけど、時間も時間だから

みなちゃんと芽郁ちゃんに

ばいばいして会議室を出ると、

まさくんとすれ違う。



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『まさくん！どこ行ってたの！』


「いや、ちょっと…」


『お陰様で色々大変だったんだからね！』


「でも、ちょっと嬉しそうじゃん」



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また頬をつままれる。


確かに、からかわれたけど

倫也さんと久々にゆっくり話せて

顔が緩んでる。



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「今日も頑張れそうやな」


『うん！ありがと、まさくん』


「お礼待ってるわ」


『へへっ、首をなが〜くして待ってて』



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ちゃんとお礼しなきゃ。

何が良いかな…。



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