白い化け猫は旅がしたい【ONEPIECE】 (ページ3)

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友の晴れ舞台ページ3

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イヌアラシ達は生きてたら嬉しい。

クロッカスにチェリーパイを作ってあげよう。

スペンサーはまた女に刺されそうになってんだろな。

おでんのワノ国の料理がまた食べたい。

バギーとシャンクスは何処に行ったのだろうか。

かつての仲間達は、今、どこで何をしているのだろうか？

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気ままに暮らすが理想の猫生。ここはグランドラインの外れの島の、古い古民家のリビング。
キャプテンの右腕、レイリーに喉下を撫でられながら私はゴロゴロと喉を鳴らす。

今日は処刑日だった。
誰がって、我らが船長、ゴールド・ロジャーの。

「それにしても、お前さんも生きてたなんてな」

「生きてるよ。生きて、ロジャーの晴れ日を見に来た」

「先に彼の後を追っているかとね」

「私もそう思ってた」

至極真面目に頷くと、レイリーは秋晴れみたいにカラカラ笑った。

「そろそろだ」

処刑台中心部からは溢れんばかりの熱気がこちら側にも伝わってくる。

ロジャーは病気を患っていた。
重い重い病気で、もう余命は幾ばくも無いと伝えられていた。
その中で船長が下した決断は、ロジャー海賊団の解散と、自身の自首だった。

かくして船長は海軍のお膝元へと向かった。

『この悪人め！』

『海賊王だ！あれが伝説の…！』

『ラフテルは何処なんだ！？アンタなら知ってるんだろ！？』

『神よ、…』

『このクソ野郎が！お前のせいで娘は死んだ！！』

『死んぢまえ！！死んでしまえ！！』

殺意、羨望、嫉妬、恐れ、崇拝、恨み、哀愁、無気力。
様々な感情が声となって処刑台の下で飛び交う。

やっぱ人間ってクソだな、と思ってしまったのは仕方の無い事だと思って諦めて欲しい。
等のロジャーの表情は死に際に相応しくなく、晴れ晴れとしているが。

幾らか拷問を受けたのだろうか。
服に隠れて見えないが、その歩き方にはどこか違和感が見て取れた。
脚でもやられたのかもしれなかった。

以前はそんな傷なんてへいちゃらで半刻で治っていた。下手な傷なんて付くことすら無かった。

本当に死ぬ間際なんだなぁ、と凪った感情が囁いた。

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『おれの財宝か？欲しけりゃくれてやるぜ…』

『探してみろ！この世の全てをそこに置いてきた！！』

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