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お粥を食べ終わり一段落つくと、Aから体温計を渡された。
ぼーっとする頭でそれを脇に挟む。そんな俺を見届けて、Aは食器を置きに行ってしまった。
ピピッとなる電子音に体温計を見る。
37.5℃…良かった、下がってる。上手く行けば明日は部活に行ける。
戻ってきたAも体温計を見て、『明日の朝次第で復活だね！』と喜んでいた。
『よし！早く治すために早く寝よう！今日はお風呂やめとこ。これで体拭いてね』
体温計と交換に渡されたのはホカホカの蒸しタオル。
そして『じゃあ食器類洗ってくるから〜』とAは再び退出。
10数分後、ちょうど体を拭き終えたくらいに戻ってきた。
持ってきてくれた歯ブラシで歯磨きを済ませてから、俺が寝るまでAが話し相手になってくれるらしい。
｢今日、木兎さん自主練大丈夫だった？｣
あの木兎さんが自主練無しはない気がする。じゃあ、誰かが犠牲になったのか…
『あー、女子の方に来たよ。一緒にスパイク･レシーブした』
｢そっか、良かった。調子どうだった？｣
『良かったと思うよ！コースの打ち分けとかばっちりで…って！』
思い出したように声を上げるA。
『にぃがストレート打ってたの！ね、いつから？！』
｢関東大会予選から。前の練習試合でブロックにクロス徹底的に叩き落とされちゃってさ。｣
あれからずっと練習していた。同じブロックを相手にストレートが決まった時といったらもう、最高以外の何者でもなかった。
｢そういえば女子優勝だよね、おめでとう｣
『ありがとう！男子は決勝惜しかったね。にぃの調子もノってたから、最初1セットとった時は行けると思ったんだけど』
｢まあ分かりきったことだけど、強いね井闥山。木兎さんのストレート打ちにもさして驚かず対応してくるあたり。｣
前の代では最後まで井闥山に勝てなかった。
だから木兎さんたちが引退する前に、井闥山に勝たせてやりたいのだ。
考え込む俺を見てか、Aは隣で笑って言った。
『でもさ、にぃがストレート打ちマスターしたんなら戦略の幅も広がるし…楽しみだね。』
木兎さんとA。似ていない所もあるけど、向日葵のような笑顔はやはり兄妹そっくり。
どこまでも前向きなその言葉には思わず俺も笑った。
暫く話したところでぶわっと眠気に襲われる。
Aはそれに気づいたのか、トントンと布団をリズムよく叩いてくれて。俺はいつの間にか眠っていたのだった。
”おやすみ、あかーし”
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とみーさん(プロフ) - アニメ大好きwomanさん» ありがとうございます！本当に更新お待たせして申し訳ないです(--;) (2019年10月2日 1時) (
レス) id: e806159e05 (このIDを非表示/違反報告)
アニメ大好きwoman - とっっても面白いので早く続きが読みたいです！ (2019年9月30日 3時) (レス) id: 8b1d0909e8 (このIDを非表示/違反報告)
とみーさん(プロフ) - 鶴まじ天使さん» うわぁぁありがとうございます！ (2019年8月31日 0時) (レス) id: e806159e05 (このIDを非表示/違反報告)
鶴まじ天使(プロフ) - ふふっ夢主ちゃんと赤葦のやり取りが見てて微笑ましいですね(笑)すごく微笑ましくて面白いです！これからも更新頑張ってください！応援してます！ (2019年8月29日 7時) (レス) id: 2390bd5229 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とみーさん | 作成日時：2019年8月20日 12時
