確認テストとお昼ご飯 ページ14
｢……で、テスト大丈夫だったの？｣
『ん！もうね、ばっちり！』
始業式の翌日に実施される確認テスト。
2年生は午前の国数英で終わり、午後からはクラス役員決めに修学旅行の班決めという楽なのしかないが、
3年生は理科社会があるので午後もテストらしい。
大変だなぁとどこか人事のようにお弁当をつまむ。
昼休みの中庭はちらほらと人がいるが、静かで落ち着く。
『今日は昼休みにバレーできないよね、さくと』
｢うーん、止めといた方がいいだろうね。碧波さんも受験生だし。｣
『だよねぇ…』
まあ、今日の昼休みは流石の木兎さんでも勉強するだろうな。だってあの人、前の数学ギリギリだったし。
『ねー、クラス役員何するの？』
｢んー、会計するかな。あんまり仕事ないし｣
『え、また？』
｢…そういうAは？｣
『書記するかな〜、ほぼ仕事ゼロだし』
｢また書記か｣
ふたりとも去年と同じかぁ、と笑うA。
昼休みに2人だけでゆっくりするの久しぶりだなぁ…
なんてほっこりしながら食べ終わった弁当を片付け、隣でデザートのパイナップルを食べるAを眺めた。
『…あかーし、欲しいの？』
そう言ってはい、とフォークに刺したパイナップルをこちらに向けてくる。
んー、違うんだけどな。とか思いつつも口を開ける。
ぱくっ
｢ん……美味しい｣
口いっぱいに広がるすっぱさ、直後に甘い後味。
後味に浸る俺に満面の笑みで『でしょ〜』って笑う彼女は、無自覚なのか。
その手を引っ張って、距離をゼロにする。
『…っ、ん』
｢ん……かわい｣
ばっと俺から離れるA。……顔真っ赤。
『あ、ああああかあし！？こ、ここ！外！？！』
｢大丈夫だって。ほら、そこの木で周りからは見えないだろうし。｣
『う、でも…』
｢ほーら、こっちおいで｣
はい、と手を広げるとおずおずと腕の中に収まるA。
……ああ、もうこのまま午後の授業サボってしまいたい。
”あっ、木兎見ろあれ！あーんしてるぞ、あーん！！”
”あ"あ"あ"！？嘘だろ木葉、嘘だって言って！！”
”テンパりすぎだろ…って、おい！ちゅーしてんぞちゅー！？”
”うわぁ、お盛んですなぁ”
”んがぁぁぁ！！小見やん！猿！嘘だと言ってくれぇぇぇ”
”ちょっと！アンタら覗いてる暇あるなら教室戻って勉強したら？！”
”鷲尾を見習って欲しいよね〜”
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とみーさん(プロフ) - アニメ大好きwomanさん» ありがとうございます！本当に更新お待たせして申し訳ないです(--;) (2019年10月2日 1時) (
レス) id: e806159e05 (このIDを非表示/違反報告)
アニメ大好きwoman - とっっても面白いので早く続きが読みたいです！ (2019年9月30日 3時) (レス) id: 8b1d0909e8 (このIDを非表示/違反報告)
とみーさん(プロフ) - 鶴まじ天使さん» うわぁぁありがとうございます！ (2019年8月31日 0時) (レス) id: e806159e05 (このIDを非表示/違反報告)
鶴まじ天使(プロフ) - ふふっ夢主ちゃんと赤葦のやり取りが見てて微笑ましいですね(笑)すごく微笑ましくて面白いです！これからも更新頑張ってください！応援してます！ (2019年8月29日 7時) (レス) id: 2390bd5229 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とみーさん | 作成日時：2019年8月20日 12時
