【H×H】クロロに愛されるだけ【短編集】 (ページ26)

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「ね、どう?A」

ここは素直にいこう。

『...やり方、忘れた』
「え?」
「またぁ!?」
「またなんだ...?」

クロロさんと同じこと考えた。
またなんだ。
さすが、どこにいても私だな。

「も〜!A前に、手を触れて力入れたらいけるって言ってたよ」
『そんな雑な事言われても』

あ、雑な事言ったの私か。

『とりあえず、やってみる。お手。』
「俺は犬か何かかな...?はいどうぞ」

ごめん、お手って言い方は悪かった。
手を繋ぐ。意外とがっしりしてるなー。

力を入れてみた。

『あ、なんかできた気がする』
「え?」

クロロさんは何故か驚いている。
念じゃないのか、と呟いた。
念?

「どうかしたの?」
「いや、なんでもないよ。効果が出るの楽しみだね」

そう言って笑うクロロさん。
やっぱりどこか不気味だ。

_____
そのまま、エレベーターに乗り、上階へ。

霊魂を信じているかどうかっていう話とかした。
私はどうだと聞かれたので、どうでもいいと答えた。

「俺は死んだ仲間がしたいことをしてやろうと思ってね」
「したい事って?」

大暴れ。
はっきりとは聞こえなかったけど、クロロさんそういった気がした。
そしてネオンは気絶。
首に手刀を入れた...?

「誰か救急車を!」

クロロさんは焦った"ふり"をしているのがわかった。

彼、危険な人だ。

ネオンは医務室へ運ばれていった。

『...クロロさん』
「どうしたの?」

オークションはもういい。

だから、この人に殺してもらおう。
一番確実だ。

『私を殺してください』
「...は?」

驚いてる。

『私、一度死んだんだけど、なぜか生きてるんだ。だから殺して』
「死んだ?それをどうして俺に?」

どうしてって。

『クロロさんが怖い人だから』
「へぇ...気付いてたんだ」

目が鋭く冷たくなった。
これが、彼の本性。

『殺してくれる?』
「あぁ...変な奴だ」

そう言って、ナイフで首を刺される。

あぁ、死ねる。
今度こそ、さようなら。

私は意識を失っ...

てない??

『なんか生きてる』
「驚いた。死なないのか」
『ちゃんと殺してよ』
「無茶言うな」

呆れた顔をされた。

「不死とは面白いな。一緒に来ないか?」
『えぇ...さっさと死にたい』

こうして、死にたがり少女と、蜘蛛の団長は一緒に行動していくこととなる。

_____
クロロに向かってくる敵。

「は?こいつら自滅したぞ」
『私の運掛けの効果かな』

クロロはAを使えると確信したそう。