【煉獄杏寿郎】全力で救いたい！【トリップ】

拾肆 ページ16

拝啓皆様。煉獄さんと離れることになりました。ああああ推しが…推し…ぁぁ…。

曰く。

「言っただろう、まだ未熟な俺が教えられるのは刀の振り方程度だと！呼吸法なら、そうだな。冨岡に聞いてみるといいかもしれんな！直感だが、君は水の呼吸に近い気がする！！はっはっは！！」

らしい。

直感、直感かぁ…てかこの頃から冨岡さんと交流あったのね煉獄さん…。
まだ二人共柱じゃ無かった筈だけど…。

まぁ、というわけで。

『水の呼吸を教えていただけませんか』
「…」

蝶屋敷で冨岡さんにあったので交渉中です。
事情は説明したけど、「そうか」しか返ってこなかった。
そして今根気強く返事を待ち続けてます。

「…俺の師に紹介しておく。狭霧山の鱗滝左近次を訪ねるといい」
『！ありがとうございます！』

冨岡さんはやっぱいい人でした。口数少ないどころか無だけど。ちなみに富岡さんも推しの1人です。顔がいい。美しい。天然ドジっ子可愛い。水の呼吸組大好き。

方角と距離をざっと教えてもらい、いざゆかん！
っと思ったけど、南南東ってどっちや？？

『南南東ってどっちでしょうか…』
「…あっちだ」
『ありがとうございます！』

言われた方へと向かった。
方向音痴なのか…と温かい目見られていたのは知る由もない。









『こ、こんにちは！AAという者ですが！』

はい、やっと着きました狭霧山。
一週間掛かりました。
方向音痴で鬼殺隊って出来るんですかねぇ、不安すぎる。

声をかけると、天狗のお面の人が出てきた。そう、そうです！！言わずもがな、鱗滝さんです！！！！！実はね実はね、一番最初に出来た推し！！！！

「義勇から話は聞いている。儂は鱗滝左近次だ」
『はい。宜しくお願いします』
「今からお前を鬼殺隊士として相応しいか試す。山へ登る。着いてこい」

お、おう。原作で見たぞ…罠だらけのやつだろ…。
鱗滝さんが山の方へと走っていく。とりあえずついて行くけど、え、速いですおじいちゃん…。

必死に付いていくと、鱗滝さんは立ち止まった。

「夜明けまでに麓まで戻ってくること」

そう告げて鱗滝さんは消えた。
うん、文字通り霧に紛れて消えた。人間かほんと。

『…うん、頑張ろう』

まず方向が分かんないけど。
方向が分かってた辺り炭治郎やっぱ凄くない？そして私やばくない？無理じゃない？

『…よし、』

立ち止まっていても仕方ないのだ。
行くぞ！！


そう走り出して5秒で落とし穴に落ちるのであった。

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