【煉獄杏寿郎】全力で救いたい！【トリップ】

拾壱 ページ13

さぁ、2週間が経ちました！
え、早い？何も言うな。

煉獄さんは16歳らしい。えぇええ若い…。通りで幼いと…。私は14歳だと言っておきました。

あと怪我はなんとか治りました。治癒力ちょっと高くなぁい？ついでにテンションも高い。

何故なら！今日から煉獄さんに刀を教わるから！煉獄さんのご実家へお邪魔します。え、シンプルに私死ぬのでは？

「お待ちしておりました！」

そう言って出迎えてくれたのは千寿郎君なんです。はい。もう可愛い可愛い可愛い可愛い。

『可愛い…』
「うむ、そうだろう！俺の自慢の弟だ」

思わずポロッと口に出したら煉獄さんが同意してくれた。貴方も可愛いです。

そして広い広い家を案内され、見たことのある庭へ。知ってますここおおおおおおおお

「俺もまだまだ未熟でな！教えられるのはせいぜい刀の振り方程度だ！」

まだ柱になっていない煉獄さんはそう言って謙遜しますが、結構既に強そう。

『そういえば、まだ御両親への挨拶が出来ていませんが…』
「あぁ！…母上は亡くなっていてな」
『そ、うでしたか…すみません』

うっ、知っていたけど辛い…。
そこは原作通りなの…。

「気にしないでくれ！」
『その、お父様の方は』
「父上は、うむ…」

煉獄さんは言い淀む。
もうこの頃には父親はお酒に溺れているのだろうか。

「少し不調でな！挨拶は気にすることは無い！」
『そう、ですか？』
「うむ！では始めるぞ！」

そう言って刀を渡される。

『わっ』

想像以上に重くて驚く。
1kgくらいだろうか。持てるには持てるが、これを振り回せるとは思えない。

『意外と重いんですね…』
「うむ、ある程度鍛えねば女子には振り回せんだろうな」
『なるほど…道のりは長いですね』

手にある刀を眺めた。
刀なんて初めて持ったから不思議な感じだ。
令和じゃ持つ機会自体そうそうなかっただろう。

「あぁ、そうだ！道のりは長い。
…それでもまだやる気はあるか」
『…はい！』

私は難しい方が燃える質である。
例えばRPGゲームのジョブ選びで【難易度:難】って書いてあるジョブばかり選んでた。伝わるかこれ。

「良い返事だ！では最初の目標は刀を振れるようになること！」
『はい！』
「よし、腕立て伏せ500回だ！」
『は………はい？』

急に鬼畜感ぶっ込んできやがったな煉獄杏寿郎。

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