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「だいぶ体が動くようになった。まだ力半分って所だがな」
「力半分で既に俺らの倍つえぇ」
「あの人ひとりで入った方が良かったんじゃ」
烏間先生が警備の男1人を倒す。
頼もしいです。
壁越しに覗けば、階段が見える。最上階への道。
最上階には今回のことを仕組んだ犯人がいる。
鷹岡、先生。
「皆さん、犯人についてわかったことがあります。殺し屋の使い方を間違っている。
見張りや護衛などそれは殺し屋の仕事ではない」
これ、言っとくべきよな。
『犯人、だけど、』
「個々に役割を指示していく」
思った以上に声が出ない。
喉にも少し殴られたからかな。
「Aはどうする？」
『…』
「だろうね」
カルマくんに聞かれ、首を横に振る。
今の私が行っても足でまといだ。
回復したら後で行く、となんとか頑張って告げる。
カルマくんは一瞬躊躇ったけど、犯人を取り押さえる為みんなと行った。それでいい。
壁に背をつけ腰を下ろす。
目をつぶって、あの時を思い出した。
8歳の頃だった。
いつもみたいに勉強ばかりしていた。
けれどその日テストで満点が取れなくて。
絶望しながら罰を受けていた。
"お前はこんなことも出来ないのか"
"やはりダメだ"
そう言われ続けて。
ついに私はその日、気持ちを爆発させてしまった。
"やめろ"
たったその一言を叫んだだけ。
それだけで父は暴力の手を止めた。
なにか恐ろしいものに会ったような顔をしていた。
「不必要なことを口に出すな。許可なく話すな」
父は度々そう言うようになった。私は従った。
思えば父は私が怖かったのだろうか。
＿＿＿＿＿ひとつ、必要じゃないことはしゃべらない。
私に日記にその決まりが書き加わえられた。
「A」
カルマくんが戻ってきた。
全てが終わったらしい。みんな無事だって。よかった。
今脱出用ヘリを呼んでいるから待機だそうだ。
「ほら、行くよ」
手を差し出される。
いつからだろうな。私がこんなに人と関わりを持つようになるなんて思ってもみなかった。
私は迷わずその手を握った。
「お姫様抱っこしてあげよっか」
『…』
「無言なのはして欲しいってことだよね」
違うわ声が出ないんだよ！
私の首の動きよく見ろ横に振ってるだろ馬鹿野郎ー！！
＊＊＊＊＊作者
やっとシリアス抜けた嬉しい。
夢主が無言な理由、そういえば言ってなかったと思ったので書きました。
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みかん - 女の私が惚れるぐらい夢主ちゃんが可愛い…なかなかない代物ですよこれは…とてつもなくキュンキュンします🤦♀️更新待ってます🫡 (4月1日 2時) (
レス) @page14 id: fa46f83f13 (このIDを非表示/違反報告)
りるる - 更新待ってます (2022年8月29日 10時) (レス) @page14 id: c3325bc4c5 (このIDを非表示/違反報告)
ばたー - めっちゃ面白かったです！更新無理しないでください! (2022年8月3日 11時) (レス) @page14 id: 0921c4fed7 (このIDを非表示/違反報告)
くま - すごくどタイプの小説ありがとうございます!!ずっと悶えながら読ませて頂きました！更新頑張ってください！ (2022年8月2日 14時) (レス) @page14 id: f411827b0e (このIDを非表示/違反報告)
8hc - こちらの続きはないのでしょうか…(/；ω；＼) (2022年7月11日 8時) (レス) @page14 id: 5316ade6bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼の戦姫ナキサ
| 作成日時：2020年5月4日 21時
