溺れるほどの愛 *際どい ページ4
『クロロは私への愛が足りない!!』
本から目を離さないクロロに向かってそう叫んだ。
クロロは恋人であるはずの私に対していつも素っ気ない。私へくれるはずだった愛情は全て本に注がれている気がする。
「そんなことは無い」
『あるよ!!愛してるの一言も言えないくせに!』
そう、私は1度も"好きだ"とか"愛してる"とか言われたことがないのだ。
本当に、好きじゃないのかと、何度も不安に思った。
「愛してる」
『嘘つけ!!』
心が篭ってない!!泣くよ!!
まず本から目を離せ!!
そう訴えるとようやくこちらを見た。
はぁ、と溜息を吐きながら。
「…お前、本当にいいのか」
『へ?何が』
じっと見つめ、そう問いかけるクロロ。
いいって、何が??
その言葉を理解出来ないでいると、クロロは本を閉じて近づいてくる。
なんだか不穏な予感…
『クロロ?』
「愛が欲しいんだろ」
後悔するなよ。
.
＿＿＿＿＿『もう、もういいよっクロロ!』
私は彼の言う通り後悔した。
だって、こんな。
「ギブアップか?早いな。
だが、そっちが言い出したことだ」
やめるつもりは無い。
そう言って、何度目かの深いキスをする。
舌は乱暴に、そして器用に形を変えながら口の中を貪り、私の舌を絡ませ、時折歯の裏をなぞる。
私は彼の動きが変わる度、ビクビクと体が跳ね上がる。吐息は抑えられず、唾液が口から零れ伝った。
『ぁ、くろ、ろぉ』
「はは、蕩けた顔」
可愛いよ、なんて耳元で囁かれて頭が真っ白になる。
『ひぁっ…!?』
かぷ、と耳たぶを甘噛みされ、次第に生温い舌が耳全体を這う。聞こえる水音と、ほんの少し耳にかかる吐息で腰がむずむずするのが分かった。
「腰、震えてる。気持ちいいか?」
『ちが、ちがうっ』
「嘘はいけないな」
いつの間にか服に手を入れられ、ツゥ、と腰を指先でなぞった。
擽ったいのと、なんだか変な気持ちになって身を捩る。
『も、無理、だからぁっ!』
「A、俺はお前を愛してる」
熱が篭った甘い声でそう言われて、ぁ、と小さく声を漏らす。
「愛が足りない?俺の我慢も知らずにお前ってやつは」
『ぅ、ん…ふぁ、あっ』
また深い口付け。今度は緩く優しいものだった。キスをしすぎて唇はもうふやけている。
「二度とそんなことが言えないようにしてやる。存分に覚悟しておくんだな」
あぁ、これは。
＿＿＿彼の愛に、溺れてしまいそうだ。
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アマネ(プロフ) - リクエストってよろしいでしょうか？ (2021年5月7日 17時) (
レス) id: f8218117cc (このIDを非表示/違反報告)
たにーさん - マジおもろい、R18ばんも普通に見たいけど見方がわからん (2020年9月3日 3時) (レス) id: 0ff6ba9ef6 (このIDを非表示/違反報告)
ユウナ(プロフ) - 最っ高でした！今までこれ程までに心臓が止まりそうになったこどがないくらいキュンッとしました！！ (2020年8月7日 14時) (レス) id: ba46aa434f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼の戦姫ナキサ
| 作成日時：2020年2月10日 22時
