新年の想い�� ページ45
目が覚めると、いつの間にか自分の家に居た。
誰が運んでくれたのだろうと思い、部屋を見渡すと、磯貝君が机に突っ伏して寝ていた。
「その磯貝君って子が運んでくれたのよ？ 後でちゃんとお礼言いなさい？」
「磯貝君が……」
お母さんも当然帰ってきていて、机で寝ている磯貝君を見て微笑んだ。
「Aの彼氏？」
「違うよ！」
「まあ、お母さんは邪魔しないから、ゆっくりお話でもしてなさい？」
そう言って部屋を出て行ったお母さん。
そんなんじゃ、ないのに。
磯貝君は、私の事どう思ってるのかな……なんて。
「ん……A、大丈夫か？」
起こしてしまったのか、眠そうに目を擦る磯貝君。
「だ、大丈夫！ ここまで運んでくれてありがとう……！」
「良かった……。Aって危なっかしいから放っておけないんだよな……」
「う……否定できない……。」
危なっかしいのは否定できない。
だってしょっちゅう怪我してるから。
「でも、目が覚めたんだったら俺はこれで……」
「あっ、待って……！」
私は、立ち上がった磯貝君の服の裾をクイッと引っ張った。
自分でも何してんだろうと思った。
けど、熱のせいか、止まらなかった。
「い、磯貝君って、優しいよね……。私の事ここまで連れて来てくれるし、この前だって磯貝君に関係ないのに、助けてくれた！」
──私の馬鹿、止まれ。
「そこまでしてくれるなんて……磯貝君は、私の事、どう思ってるの……？」
人の心は、思ったようには止まれない。
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詩帆(プロフ) - 凄く素晴らしい作品！なんで順位ついてないの･･･？ (2021年7月13日 17時) (
レス) id: 46695abdda (このIDを非表示/違反報告)
コノハナサクヤ(プロフ) - 美桜さん» ありがとうございます！頑張らせていただきます！ (2019年1月27日 23時) (レス) id: d9d1b0d776 (このIDを非表示/違反報告)
美桜 - おおおおおもしいです！更新頑張ってください！ (2019年1月27日 20時) (レス) id: d73a6f0aa2 (このIDを非表示/違反報告)
コノハナサクヤ(プロフ) - 白木里沙さん» ありがとうございます！更新頑張ります！ (2019年1月25日 23時) (レス) id: d9d1b0d776 (このIDを非表示/違反報告)
白木里沙(プロフ) - んほんほんほほ（なんやこいつ） 新作ですね!!! いやー、一気に見てしまいます…！ 面白くて…続きが気になりすぎます…！ 更新、がんばってくだせぇ!!兄貴ィ!! (2019年1月24日 21時) (レス) id: 69bdcdfefa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コノハナサクヤ | 作成日時：2019年1月15日 23時
