また好きになってく �� ページ25
「はい、これで大丈夫か？」
「うん、ありがとう！」
磯貝君は、私の指に絆創膏を綺麗に貼ってくれた。
私が洗い物の続きをしようとしたその時、磯貝君の家のインターホンが鳴った。
「俺、ちょっと見てくるよ。」
「あ、私も！」
鍋の火を弱めて、私は玄関をこっそり覗いた。
「磯貝君！」
「片岡！？ なんで家に……」
「たまたま近くまで寄ってさ、これ、お菓子なんだけど弟さん達と食べて！」
磯貝君の家に尋ねてきたのはどうやらメグのようだ。
メグは気の利くいい子だなと思いながら、私はうんうんと頷いた。
「お姉さん、ライバルだね」
「へ？」
「だって、兄ちゃんのこと好きな女の子沢山いるんでしょ？」
「そ、そりゃあ沢山いるけど……」
磯貝君の弟さんが、平然と言ってきた。
「早くしないと、兄ちゃん取られちゃうかも……」
「うぅ……私のライフはもうゼロよ……」
全部の言葉が私の心にグサグサと刺さってきて痛い。
莉桜にも同じこと言われた気がするし、私はそんなのんびりしてるかなとか思いながら磯貝君をちらっと見た。
「誰かいるの？」
メグに私の声が聞こえたのか、ちらっとこちらを覗く。
「あ、Aが来ててさ、夕飯作ってくれるって言うから……」
「そうなんだ。じゃあAにもよろしく伝えといて！」
そう言って微笑んだメグはやっぱり可愛くて、磯貝君と並ぶとお似合いなんだろうなと思った。
私は、少し情けなくなって、メグの前に出ていけなかった。
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詩帆(プロフ) - 凄く素晴らしい作品！なんで順位ついてないの･･･？ (2021年7月13日 17時) (
レス) id: 46695abdda (このIDを非表示/違反報告)
コノハナサクヤ(プロフ) - 美桜さん» ありがとうございます！頑張らせていただきます！ (2019年1月27日 23時) (レス) id: d9d1b0d776 (このIDを非表示/違反報告)
美桜 - おおおおおもしいです！更新頑張ってください！ (2019年1月27日 20時) (レス) id: d73a6f0aa2 (このIDを非表示/違反報告)
コノハナサクヤ(プロフ) - 白木里沙さん» ありがとうございます！更新頑張ります！ (2019年1月25日 23時) (レス) id: d9d1b0d776 (このIDを非表示/違反報告)
白木里沙(プロフ) - んほんほんほほ（なんやこいつ） 新作ですね!!! いやー、一気に見てしまいます…！ 面白くて…続きが気になりすぎます…！ 更新、がんばってくだせぇ!!兄貴ィ!! (2019年1月24日 21時) (レス) id: 69bdcdfefa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コノハナサクヤ | 作成日時：2019年1月15日 23時
