また好きになっていく ページ24
「お、お邪魔します……！」
磯貝君のお家にお邪魔させていただいたのだが、貧乏とは思えないほど綺麗だ。
掃除が行き届いてるんだなと思い、自分の部屋を思い出して首をぶんぶんと振った。
「お兄ちゃん、この人誰？ 彼女？」
「かっ、彼女だなんて滅相もない！ 友達です！」
爆弾発言をしてきたのは、磯貝君の妹さんだった。
彼女になれたらどれだけ幸せだろうか。
そんな事を思いながら私は、焦りから出た変な汗を拭った。
公式では磯貝君の兄弟、全然見られなかったけど、アホ毛が生えていて可愛い。
「あ、磯貝君！ 夕飯の材料持ってきちゃったし、ここで作ってもいいかな？ お邪魔させてもらってるし、夕飯くらいご馳走するよ！」
「いいのか？ 俺は何もしてないし、そんな気を使わなくても……」
「気なんか使ってないよ！ このままだと材料駄目になっちゃうから、ね？」
私が念を押すと、磯貝君は「ありがとう」と言って台所を貸してくれた。
とは言っても、私の料理が磯貝君の口に合うか不安だ。
とりあえず玉ねぎ、人参、じゃがいもと、切っていき、具材を全て鍋に投入した。
水を入れたら、しばらく時間があるので、洗い物をしていた。
すると、磯貝君がスッと隣にやってきて「俺も手伝うよ」と言ってくれた。
「あ、ありがとう……！ でも、大丈夫だよ」
「そんなこと言って、指切ってるんだろ？ 絆創膏持ってきたから、指出して。」
「え？ あ、ホントだ……。全然気づかなかった！」
私でも気づかなかった指の怪我を、磯貝君が真っ先に気づいてくれた事が嬉しくて、私は少しニヤけそうになった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 41人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
詩帆(プロフ) - 凄く素晴らしい作品！なんで順位ついてないの･･･？ (2021年7月13日 17時) (
レス) id: 46695abdda (このIDを非表示/違反報告)
コノハナサクヤ(プロフ) - 美桜さん» ありがとうございます！頑張らせていただきます！ (2019年1月27日 23時) (レス) id: d9d1b0d776 (このIDを非表示/違反報告)
美桜 - おおおおおもしいです！更新頑張ってください！ (2019年1月27日 20時) (レス) id: d73a6f0aa2 (このIDを非表示/違反報告)
コノハナサクヤ(プロフ) - 白木里沙さん» ありがとうございます！更新頑張ります！ (2019年1月25日 23時) (レス) id: d9d1b0d776 (このIDを非表示/違反報告)
白木里沙(プロフ) - んほんほんほほ（なんやこいつ） 新作ですね!!! いやー、一気に見てしまいます…！ 面白くて…続きが気になりすぎます…！ 更新、がんばってくだせぇ!!兄貴ィ!! (2019年1月24日 21時) (レス) id: 69bdcdfefa (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：コノハナサクヤ | 作成日時：2019年1月15日 23時
