壊せばいい�� ページ37
「お前、この前の……！ ここ他人の家だぞ、何やってんだ！」
お父さんが大声で怒鳴れば、磯貝君も対抗して言った。
「Aの事、襲おうとしてたのに黙って見てられるわけないだろ！」
「磯貝君……」
まるで、おとぎ話の王子様だ。
この窓も、ドアも、壊すなんて私は考えつかなかった。
でも、磯貝君は壊して入って来てくれた。
踏み込んでくれた。
「俺の事、警察に突き出してもいいですけど、貴方の事も俺が警察に突き出します。」
「くそっ！」
既に家の周りにはパトカーが集まっていて、私はただ呆然としている事しかできなかった。
「A、大丈夫か？」
「だ、だいじょ……ぶ……！ 大丈夫…っだから……！」
「泣きたい時は、思いっきり泣けよ？」
「っ……うわぁぁん……！ 怖かった……！ 怖かったよ……！」
安心して、堪えてた物が全部溢れ出した。
私は磯貝君に抱き着いて、子どものように泣き喚いた。
「お二人の事情聴取の同行をお願いします。」
「ほら、行こう。大丈夫だから。」
「う……ん……！」
私と磯貝君は、警察署に行き、事情聴取をされた。
そして、私が磯貝君のやった事は悪くないと言うと、正当防衛として認められ、すぐに家に帰ることができた。
「磯貝君、今日はありがとう……。私があんな事されてて、引いた？ 嫌いになった？」
「いや、引いてもないし嫌いになってもないよ。怖い思いをしてたのはAだろ？」
「……！ うん……」
磯貝君の答えが聞けて、安心した。
嫌われてない。
その事実が、私は何よりも嬉しかった。
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詩帆(プロフ) - 凄く素晴らしい作品！なんで順位ついてないの･･･？ (2021年7月13日 17時) (
レス) id: 46695abdda (このIDを非表示/違反報告)
コノハナサクヤ(プロフ) - 美桜さん» ありがとうございます！頑張らせていただきます！ (2019年1月27日 23時) (レス) id: d9d1b0d776 (このIDを非表示/違反報告)
美桜 - おおおおおもしいです！更新頑張ってください！ (2019年1月27日 20時) (レス) id: d73a6f0aa2 (このIDを非表示/違反報告)
コノハナサクヤ(プロフ) - 白木里沙さん» ありがとうございます！更新頑張ります！ (2019年1月25日 23時) (レス) id: d9d1b0d776 (このIDを非表示/違反報告)
白木里沙(プロフ) - んほんほんほほ（なんやこいつ） 新作ですね!!! いやー、一気に見てしまいます…！ 面白くて…続きが気になりすぎます…！ 更新、がんばってくだせぇ!!兄貴ィ!! (2019年1月24日 21時) (レス) id: 69bdcdfefa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コノハナサクヤ | 作成日時：2019年1月15日 23時
