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『とにかく、私は家に帰る気はないの！ほっといて』
「帰らないって…じゃあどこ行くんすか」
『…それは未定』
正直にそういえば呆れたように“馬鹿っすね…”と頭をかく千冬。
ひどい、千冬が馬鹿にした。
いいもん、と拗ねるようにベンチを立ち上がり公園を出ようとすれば千冬に腕を掴まれた。
内心は少しびっくりしたけどそれを隠すようにくるりと千冬の方を向く。
『…まだなんか用？』
「とりあえず…今日は俺ん家連れてきます」
『え』
「また1人でフラフラされたら困るんで」
そう言った千冬は半ば強引に私の手を引く。
申し訳ないからいい、なんて言ってもどうせ千冬は聞いてくれないだろう。
変なとこで頑固だし。
そう思った私は大人しく千冬に甘えることにした。
・
・
「そこ上がったらすぐ俺の部屋だから。先行ってて」
『う、うん…』
千冬はそう言うと1人でリビングの方に行ってしまった。
仕方なくゆっくり千冬の部屋に行き、恐る恐るドアを開ける。
『…思ったより綺麗』
男の子だしもっと散らかってるかな？なんて思ってた部屋は意外と片付いていた。
所々に服が散らばってるけど。
今時珍しい畳の部屋だけど、それがどこか落ち着く。
椅子がなかったため端っこの方に腰を下ろした。
『うわ、すっごい量…』
なんとなく携帯を見れば圭介からの不在着信の嵐。
仕事中に通知オフのしてそのままだったから全然気づかなかった。
こんな電話かけられたら充電減るんだけど…なんて考えていればまた電話がかかってくる。
もちろん、圭介から。
一瞬、出ようかと思った。
心配させちゃうかなって、こんなとこにでもそう思っちゃうもんだから自分が嫌になる。
ただ、圭介の声は聞きたくなくて。
そのまま黙って携帯の電源を落とした。
「すみません、お茶しかなかったっす」
『え、あ、全然いいのに』
その時タイミング良く部屋に入ってきた千冬。
手には2人用のお茶が入ったグラスを持っている。
「母さんには事情話しといたんで、ゆっくりしてってください」
『ほんとに…ご迷惑おかけします…』
申し訳なさすぎる。
しかも歳下にこんなことされてるって、私かっこ悪すぎないか。
そう思いながら受け取ったお茶を1口飲んだ。
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みや(プロフ) - さくたんさん» ありがとうございます！場地オチ機会あったらぜひ書きたいと思っています！ (2021年10月3日 22時) (
レス) id: d7231c8dfb (このIDを非表示/違反報告)
さくたん - 場地さん落ちもみてみたいです！ (2021年10月2日 22時) (レス) @page33 id: 8ce623c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
さくたん - いいお話でした (2021年10月2日 11時) (レス) @page32 id: 8ce623c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - �Г気�» 嬉しいです〜！ありがとうございます！ (2021年9月30日 23時) (レス) id: d7231c8dfb (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - あやさん» 千冬頑張れー！って感じです！笑 (2021年9月30日 23時) (レス) @page21 id: d7231c8dfb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みや
| 作成日時：2021年9月18日 3時
