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「お姉さん、なんか悲しいことでもあった？」
「俺らと呑んで忘れよ？」
行く当てもなくとぼとぼ歩いていれば知らない男の人2人に声をかけられた。
ナンパ、ってやつだろうか。
いつもなら適当に理由をつけて断っていただろう。
だけど、今の私は断る理由が出てこなくて。
圭介だって、浮気してたじゃん。
私がここでこの人に着いていったって誰も責める人は居ないよね。
「そいつ、俺のツレなんすけど。なんか用っスか？」
行きます、そう答えようとした直前。
後ろからそんな声がして、不意に誰かに肩を抱かれた。
びっくりしてその人の顔を見れば千冬が怖い顔をして立っている。
なんで、こんな時間に此処にいるのか。
「用ないなら、失礼します。ほら、行きますよ」
『え、あ、うん…』
何も言えずに固まっている男2人を置いて私を誘導する千冬。
なにがなんだか理解できず、私はただ黙って千冬に着いていった。
歩きながらいつのまにこんなに背伸びたんだなぁ、なんて呑気なことを考える。
千冬とは圭介と付き合い始めた時に知り合った。
圭介に紹介したい人がいる、と言われて紹介されたのが千冬。
東卍の壱番隊副隊長で圭介が信頼してる1人らしい。
1個歳下の千冬だけど、喋ってみたら意外と気があって仲良くしていた。
…て言っても最近は忙しくて会ってなかったけど。
・
・
「こんな時間に1人で何してんすか」
『…家出てきた』
しばらく歩いて千冬の家の近くの公園にやってきた私たち。
もう当たりは薄暗くて誰もいない。
千冬は私をベンチに座らせると優しい口調でそう聞いてきた。
「家出って…場地さんは？」
『…今圭介の名前聞きたくない』
「は？喧嘩っすか？」
『…違うもん。私悪くないし』
「原因は？」
『浮気された』
「はぁ？！浮気？！」
千冬の質問に正直にそう答えれば相当びっくりしたのか私から思いっきり離れる千冬。
うんうん、普通にびっくりするよね。
しばらくして私の隣に戻ってくると千冬は恐る恐るまた聞いてくる。
「な、何かの間違いじゃないっスか…？」
『…千冬がそう思うならそう言うことでいいよ』
まぁ、千冬ならこう言ってくるって思ってた。
何より1番圭介を尊敬してるのは千冬だから。
だからと言って千冬が何言っても“信じてくれないの？”って責めたりいじけたりなんか絶対しないけど。
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みや(プロフ) - さくたんさん» ありがとうございます！場地オチ機会あったらぜひ書きたいと思っています！ (2021年10月3日 22時) (
レス) id: d7231c8dfb (このIDを非表示/違反報告)
さくたん - 場地さん落ちもみてみたいです！ (2021年10月2日 22時) (レス) @page33 id: 8ce623c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
さくたん - いいお話でした (2021年10月2日 11時) (レス) @page32 id: 8ce623c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - �Г気�» 嬉しいです〜！ありがとうございます！ (2021年9月30日 23時) (レス) id: d7231c8dfb (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - あやさん» 千冬頑張れー！って感じです！笑 (2021年9月30日 23時) (レス) @page21 id: d7231c8dfb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みや
| 作成日時：2021年9月18日 3時
