3 ページ3
私がその子を睨みながら言えば怯えたような目で私を見る。
なんで私がこんな目で見られてるのか。
被害者はこっち、泣きたいのはこっちなのに。
その女の子は何故か布団にくるまっていて、顔だけ出している状態。
それを見てさらに腹が立った。
『ねぇ、それ私の布団なの』
「え、っと…」
『知らない子が自分の布団にくるまってるとか、気持ち悪すぎ。出てくんない？』
「……」
私が強めな口調でそう言うが一切動かないその子。
怖がって動けないのか、逆に喧嘩売られているのか。
あーあ、この2人は私のベッドでシ たのか。
なんて考えると自分が虚しくなり、それがさらにイラついて無理やりに布団を剥がした。
『本当に、邪魔。帰って』
「あの…私…！」
『何も喋んないで、気分悪い』
「ごめっ…なさ…」
「おいA、お前さっきからキツすぎじゃね？」
「…は？」
一瞬言葉が出なかった。
圭介が口を開いたかと思えば私を否定する言葉。
悔しい。
悲しい。
苦しい。
そんないろんな負の感情が私を襲った。
なるほど、圭介はやっぱりその子の味方か。
考えてみればそうだよね。
私のこと好きだったらそもそも浮気なんてするはずないだろうし。
『さいってい…圭介なんて大っ嫌い！』
「おい！A逃げんなよ！」
私は今日1大きい声でそう叫び思いっきり部屋を飛び出た。
私を引き止める圭介の声がしたけど、そんなのお構いなしに無視して走る。
泣きたくないのに。
ここで泣いたら負けみたいになるから嫌なのに。
それでも溢れてくる涙。
なんで私が泣かなきゃいけないんだろう。
あそこで圭介が私の味方をしてくれてたら、少し考え直してた私がいたのかもしれない。
少しだけ、期待していた。
だけど、あんなこと言われちゃったら流石に立ち直れないよね。
『ばーあか…』
しばらくして着いた、誰もいない路地裏で小さくそう呟いた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 497人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みや(プロフ) - さくたんさん» ありがとうございます！場地オチ機会あったらぜひ書きたいと思っています！ (2021年10月3日 22時) (
レス) id: d7231c8dfb (このIDを非表示/違反報告)
さくたん - 場地さん落ちもみてみたいです！ (2021年10月2日 22時) (レス) @page33 id: 8ce623c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
さくたん - いいお話でした (2021年10月2日 11時) (レス) @page32 id: 8ce623c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - �Г気�» 嬉しいです〜！ありがとうございます！ (2021年9月30日 23時) (レス) id: d7231c8dfb (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - あやさん» 千冬頑張れー！って感じです！笑 (2021年9月30日 23時) (レス) @page21 id: d7231c8dfb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みや
| 作成日時：2021年9月18日 3時
