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☆千冬side
ある蒸し暑い夜だった。
用事があって外に出ていた帰り、街で男2人に絡まれてる子を見つけた。
性格からか、こういうのみるとほっとけねぇんだよな、俺。
そいつらの方に近寄って行けばその女の子の顔を見て少し息を呑んだ。
そこにいたのは、見覚えのある子で。
Aさん。
場地さんの紹介で知り合った俺ら。
連絡取り合ったりたまに会う中だが、場地さんの彼女なので別に手出す気はなかった。
それでもどこかで可愛い、なんて思っていたのは秘密。
なんでこんな時間に1人でこんなとこにいるのか。
ましてや場地さんがどこにいんのか。
いろんな疑問はあったがとりあえずAさんの肩を優しく抱き男に言う。
「そいつ、俺のツレなんすけど。なんか用っスか？」
Aさんは驚いた顔で俺を見る。
そりゃびっくりするのも無理ねーけど。
そのまま何も言わない男らを置いてAさんをその場から連れ去る。
連れ去るって言い方も…なんかちげーか。
・
・
とりあえず俺の家の近くの公園に来て、ベンチに座らせた。
なんか事情があるのはわかる。
なにがあったのか、と聞けば彼女は素直に話してくれた。
その話の内容は信じ難いもので。
場地さんが浮気をしていた、との内容。
…いやいやいや、待て。
場地さんが？浮気？
あのAさん大好きな場地さんがだぞ？
なんかの間違いだろ、とは思ったけどAさんが嘘つくわけでもねーし、本当なんだろうな。
なんて思って俺は行く当てのない彼女を家に呼んだ。
母さんは、思ったとうり歓迎してくれた。
好きな人？！なんて興奮混じりで聞いてくっけど、んなこと言ったら場地さんに殺されるわ。
その日はとりあえずAを休めることにした。
色々あった後だもんな、疲れてるに決まってる。
俺はベッドで、Aは敷いてやった布団に寝る。
同じ布団じゃねえ、つってもおんなじ部屋な訳だし緊張するには事実。
うるさい心臓の音を抑えようとしながらも布団に潜ればAが弱々しい声で話し始めた。
結局は、自分が悪かったんだって。
俺はなんかいいことを言ってあげられるわけでもなく、ただAさんの話を聞いた。
そのうちに声が聞こえなくなったと思ってAさんを見ればすやすやと眠っている。
…あー、ほんとやべえ。
可愛すぎ。
こんな時にもそんなこと考える俺って、意外に性格悪い気がする。
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みや(プロフ) - さくたんさん» ありがとうございます！場地オチ機会あったらぜひ書きたいと思っています！ (2021年10月3日 22時) (
レス) id: d7231c8dfb (このIDを非表示/違反報告)
さくたん - 場地さん落ちもみてみたいです！ (2021年10月2日 22時) (レス) @page33 id: 8ce623c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
さくたん - いいお話でした (2021年10月2日 11時) (レス) @page32 id: 8ce623c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - �Г気�» 嬉しいです〜！ありがとうございます！ (2021年9月30日 23時) (レス) id: d7231c8dfb (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - あやさん» 千冬頑張れー！って感じです！笑 (2021年9月30日 23時) (レス) @page21 id: d7231c8dfb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みや
| 作成日時：2021年9月18日 3時
