13☆ ページ13
☆千冬side
一通り場地さんの話を聞いた俺は、思いっきり立ち上がった。
そんな俺を見て場地さんは驚いた表情。
「まだ、遅くないっす！いきましょう！」
「は？どこにだよ」
「Aさんのとこです！行くなら今しかありません！」
「いや、Aがどこにいるかわかんねぇじゃん」
「それは…はい…」
そうだった、行き先まで聞いてなかった。
出かけるっていってもそこに行ったんだろう。
1人で頭を悩ませていれば、ある場所が思いついた。
「もしかして…場地さんが浮気してた女の人の家じゃないっすかね…？」
「は？何言ってんだ、んなわけ…」
「ないことは、ないっす」
昨日寝る前、あんな話をしていたAさん。
正義感強くてバカみたいに優しいAさんのことだから、まずはきっと話を聞いてはっきりさせるんだろうなって、そう思った。
「いいからいきましょう！場所教えてください！」
「…ほんとに、いるんだろうな」
「…多分です！」
・
・
あれから場所を教えてもらい、その女の人の家についた。
俺からしたらその女性とも対面ないし、やべ、何話すかも考えてなかった…
なんて1人であたふたしていれば場地さんが俺の前に立つ。
「俺が、まず話す」
「…はい」
場地さんの言葉にそう返事をした時だった。
思いっきり目の前のドアが開いた。
びっくりしていれば出てきたのはAさん。
やっぱり、ここにいたのか。
俺らの顔を見て一瞬戸惑った顔をしたAさんは、そのままどこかへ逃げて行ってしまった。
そしてそれを追いかける場地さん。
俺はなんとなく中にいた女性に頭を下げ、2人を追いかけた。
・
・
2人とも、足はえーな。
俺が全速力で走っても途中で見失って、数分後にやっとのことで見つけた。
見つけた時には場地さんからAさんが逃げようとしてる時で。
場地さんはそんなAさんの腕を掴んでいる。
『やなの…もう、無理なの、』
弱々しい声でそう話すAさんの声が聞こえた。
その途端、俺の中で何かが切れた。
「場地さん」
気づけば、そう名前を呼んでいた。
何があったのかわかんねぇけど、多分もう引けない。
さっきまでは、2人が仲直りして今まで通りの関係でいて欲しいって思ってた。
いや、そう言い聞かせてた。
Aさんが、欲しい。
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みや(プロフ) - さくたんさん» ありがとうございます！場地オチ機会あったらぜひ書きたいと思っています！ (2021年10月3日 22時) (
レス) id: d7231c8dfb (このIDを非表示/違反報告)
さくたん - 場地さん落ちもみてみたいです！ (2021年10月2日 22時) (レス) @page33 id: 8ce623c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
さくたん - いいお話でした (2021年10月2日 11時) (レス) @page32 id: 8ce623c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - �Г気�» 嬉しいです〜！ありがとうございます！ (2021年9月30日 23時) (レス) id: d7231c8dfb (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - あやさん» 千冬頑張れー！って感じです！笑 (2021年9月30日 23時) (レス) @page21 id: d7231c8dfb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みや
| 作成日時：2021年9月18日 3時
