俺のオンナ【佐野万次郎】

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私からプレゼントを受け取れば一瞬驚いた顔をするマイキー。

おいおい、本当にプレゼントあのゴムだと思ってたのか。



心の中でそうツッコんでいれば、そのうちマイキーは私からプレゼントを受け取ってくれた。






「開けていい？」


『うん』




マイキーは私にそう聞き、包装をとっていく。


喜んでくれるかな？

どんな顔するかな？

って、実はずっとドキドキしてる。



包装を全部解いて中身を見たマイキーは、そのうち頭を抱え始めた。






『え、ちょ、どうしたの？』


「…マジ無理」


『え、気に入らなかった？』


「その逆だわ」




マイキーのその言葉に私はえ？と呟くと、そのまま私を抱きしめた。

待って全然状況が理解できないどうしよう。



そんな状態の私にマイキーは言葉をかけた。






「これ、Aがしてるやつと同じ？」


『え！よくわかったね』


「あたりめーじゃん。俺がAのことどれだけ見てると思ってんの」


『…ばあか』





口ではそうやって言うけど、実際嬉しいのが事実。

…って、なに私が喜んでんだ。



私がマイキーの頭をくしゃくしゃと撫でればマイキーはぐりぐりと私の肩に顔を擦り付ける。

火出そう。







「マジで、大好き」


『うん。私も』


「私も、なに？」


『え、』


「言ってくれなきゃわかんねぇもん」






私の返事に、納得がいかなかったのかマイキーは意地悪そうに笑ってそう聞く。

…全部わかってるくせに。







『大好きだよ』








____________俺のオンナ.Fin．

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