俺のオンナ【佐野万次郎】

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あれから結局三ツ谷くんが家にあるもので簡単にケーキを作ってくれた。

まじで、何者？



ケーキを作ってる途中マイキーとクリームのつまみ食いしてたら怒られた。

食べたくなっちゃうじゃん、しょうがないでしょ。






『じゃあ改めて…誕生日おめでとう！』




出来上がったケーキにろうそくを立てマイキーの前におけば一瞬でろうそくを消すマイキー。


おいおい、もっとなんかあるだろ。

“あれ？全然消えなーい”みたいな。


…マイキーがやるわけないか。




私の言葉のあとにみんなは続けておめでとう、と言う。



そんな私たちの言葉にマイキーは嬉しそうにありがとう、と言った。

なんだ、可愛いとこあるじゃん。





「ほらよ、プレゼント」

「ケーキのことはこれで許せ」

「マイキーくんおめでとうございます！」

「おめでとう、いい歳にしろよ」

「これ、俺が選んだ」

「大切に使ってよ〜」




上から、

ニッと笑ってマイキーの頭にプレゼントを乗せるドラケン。

プレゼントでケーキを許そうとしてもらってる場地。

素直で可愛い千冬。

爽やかに笑ってプレゼントを渡す三ツ谷。

どこか緊張しているのかなぜか論点がずれてるパーちん。

あれ？今日初めて喋った？って感じの一虎くん。





ツッコミどころは色々あるけど、みんなにプレゼントをもらって嬉しそうに笑うマイキー。

やっぱり、そりゃ嬉しいよね。


大好きな人たちからこんなに愛されてるんだもん。







「あれ？Aは？」


『え？』




みんながいい雰囲気で笑い合う中、さっき言った通り全然喋ってなかった一虎くんがそう言う。

いや、喋ってなかったと言うか私が話を聞いてなかっただけと言うか。


とりあえず、お前は喋んな。

あ、もう喋っちゃったのか。





「そういやAだけ渡してねぇじゃん」


『私は…後で渡すからいいの』


「あン？今渡せや」


『いいの！2人の時がいいんだもん！』




一虎くんの言葉を聞いて気づいたように私に聞くドラケンと何故か喧嘩腰の場地。


そんな2人にそう答えればマイキーが急に立ち上がった。






「よし、じゃあお前らもう帰って」


「「「「は？」」」」

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