16 ページ16
「え、美味い」
「珍しく美味い」
私からクッキーを奪って早速開け始める2人。
包装も可愛くしたんだからちゃんと見てほしい、なんて中身しか興味ないんだろうけど。
「A料理できたっけ？」
『え、え、で、できるよ』
「絶対嘘じゃん」
夢中にクッキーを食べる場地と私にそう聞いてくる千冬。
場地くんもっと感想ないのかな？
美味しそうに食べてくれるのは嬉しいけど。
どうやら千冬は私が何度も失敗したことを見透かしてるみたい。
今までもそうだけど千冬に隠し事どころか嘘も全部バレてる気がする。
わかりやすいんだよ、なんて言われるんだけどそんなに私わかりやすいかなぁ。
「おかわり」
『え、もう全部食べたの？』
「朝メシ食ってねーもん」
『だから場地そんな細いのよ…』
「スタイル良すぎる場地さんかっけぇ」
『はいはい』
「お前は痩せろ」
『千冬ほんと嫌い』
女の子に痩せろってなんだ、おい。
睨みつけながら千冬にそう言うが無視された。
そんな中場地は目をキラキラさせながら私にそう聞いてくる。
やばいかわいい。
めちゃくちゃあげたいんだけど、生憎今クッキーは持ってない。
いや、結構な量あげたはずだったんだけどね。
『家にあるから…帰り私の家来る？』
「行くわ」
流石に今から家にクッキー取りに行ったら学校遅刻。
誰かさんじゃないが留年はしたくない。
だとすると帰りしかない、と言うことで恐る恐るそう提案すると当たり前のようにそう返事をする場地。
『じゃあ…帰り一緒に帰ろうね！』
「おー」
「俺も行く」
『え、千冬も来るの？』
「悪りぃかよ」
『いや、いいけど…』
私が場地にそう言うと急に横から口を出してくる千冬。
くそ、せっかく場地とのおうちデートの予定が…
って言っても断る理由もないからそう返事をするしかない。
なんてことは置いといて場地が私の家に来るのは初めて。
こんなことなら普段から部屋綺麗にしとくんだった。
千冬は前から割と来ている。
何故か勝手に部屋に上がるんだよね。
そんなもんだからママも千冬のこと知ってるしなんなら“付き合っちゃえばいいのに〜”なんてこと言ってくる。
私が好きなのは場地なの！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1387人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みや(プロフ) - にるさん» そんな風に感じながら読んでもらえてすごく嬉しいです！ありがとうございます！ (2021年9月3日 23時) (
レス) id: d7231c8dfb (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - まちゃさん» ぜんぶ嬉しいお言葉ばかりで泣きそうです…！ありがとうございました！ (2021年9月3日 23時) (レス) id: d7231c8dfb (このIDを非表示/違反報告)
にる(プロフ) - 読み始めた頃は物語がどんな感じで進んでいくのか予想がつかなかったのですごく面白かったです！新作も楽しみにしてます！！ (2021年9月3日 11時) (レス) id: 1dc1023941 (このIDを非表示/違反報告)
まちゃ(プロフ) - 終始きゅんきゅんしながら見てました; ;タイトルからして面白そうだなと思っていて、いつも通知が来る度喜んでました笑。夢主の性格もThe女の子という雰囲気がないところが好きです！次回作も楽しみにしてます！ (2021年9月3日 9時) (レス) id: 9bf8242341 (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - 無気力に自信が有る人さん» 場地さんにはどっちでもいけるポジションでいてほしかったです()ありがとうございました！ (2021年9月3日 2時) (レス) id: d7231c8dfb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みや
| 作成日時：2021年8月25日 0時
