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嫌な予感がして恐る恐るそっちの方を見れば、千冬と女の子が2人きりで話してるところだった。
告白だ、直感的にそう思った。
女の子の方は顔を赤く染めていて、千冬はその子をまっすぐと見つめている。
嫌だ、なんて心の中で思った。
私の千冬でもないのに。
誰のものでもないのに。
昨日あの場で自分も好きだって言わなかった私、そんな私にあの告白を止める権利はない。
これで千冬が付き合うっていう決断を出しても、私は応援する。
そう必死に言い聞かせた。
だけど。
どうしても抑えられない感情がある。
千冬が好きっていう気持ち。
このまま伝えずに無駄になんかしたくない。
私は思いっきり立ち上がり、本能のままその2人の前に走った。
最低でもいい。
どうにでもなればいい。
『ちふっ…あの、千冬は…だめっ！』
「…は？」
『千冬は…誰にも渡したくない…っ、』
気づけば私は涙を流していて、だけどそれを止められなくて。
ポロポロと涙を流しながら、千冬の手を取って女の子にそう言っていた。
そんな私を見て驚く表情を見せる千冬とその女の子。
しばらくして女の子の方はふふっと笑い始めた。
なんで笑っているのか、なにが起こってるのかわからなくて私はただオロオロしていると女の子は微笑みながら言った。
「ふふっ、私が好きなのは千冬くんじゃないよ」
『え…』
「別に好きな人が居て、千冬くんにその子のアドレス聞いてもらうようにお願いしてただけ」
『え、うそ…』
「紛らわしいことしてごめんなさい！」
そう言って手を振りながらその場を去って行ってしまったその子。
この場に残されたのは私と千冬だけ。
…どうしよう恥ずかしい。
めちゃくちゃ恥ずかしい。
あの時は夢中だったからなんも考えてなかったけど私やってることってだいぶやばくない？
しかも勘違いで終わるって…人生詰んだ。
逃げるか？
この場にいるの不可能に近いよね？
よし、逃げよう。
今すぐに逃げよう。
『あ、よ、用事、お、思い出した〜』
「は、用事？」
『う、うんうん、ちょっと急用〜』
「嘘つけ、逃すか」
わかりやすい嘘すぎたのか、そんな私の腕を掴む千冬。
流石に2回目はダメだったか。
「こっち向け」
『……』
もう逃げるのも誤魔化すのも無理か、なんて覚悟した私はその言葉に返事はせず、黙って千冬の方を向いた。
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みや(プロフ) - にるさん» そんな風に感じながら読んでもらえてすごく嬉しいです！ありがとうございます！ (2021年9月3日 23時) (
レス) id: d7231c8dfb (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - まちゃさん» ぜんぶ嬉しいお言葉ばかりで泣きそうです…！ありがとうございました！ (2021年9月3日 23時) (レス) id: d7231c8dfb (このIDを非表示/違反報告)
にる(プロフ) - 読み始めた頃は物語がどんな感じで進んでいくのか予想がつかなかったのですごく面白かったです！新作も楽しみにしてます！！ (2021年9月3日 11時) (レス) id: 1dc1023941 (このIDを非表示/違反報告)
まちゃ(プロフ) - 終始きゅんきゅんしながら見てました; ;タイトルからして面白そうだなと思っていて、いつも通知が来る度喜んでました笑。夢主の性格もThe女の子という雰囲気がないところが好きです！次回作も楽しみにしてます！ (2021年9月3日 9時) (レス) id: 9bf8242341 (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - 無気力に自信が有る人さん» 場地さんにはどっちでもいけるポジションでいてほしかったです()ありがとうございました！ (2021年9月3日 2時) (レス) id: d7231c8dfb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みや
| 作成日時：2021年8月25日 0時
