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あれから1週間が経った。
すぐにでも春ちゃんに連絡をしたいが、もちろんスマホを取られていてどうすることもできない。
ここまで憂鬱なことがあるだろうか。
とは言っても、流石にずっと部屋に閉じ込めれているわけではない。
家からは絶対に出ない、という条件で部屋から出してくれた。
もし家から出たら…考えただけでも怖すぎる。
「行ってくる」
『行ってらっしゃい』
「ん」
朝、仕事に向かう竜胆を玄関で見送れば、触れるだけのキスをされた。
これはもう日課。
逆らったらベッドインコースになりそうだから抵抗さえもできないんだけどね。
竜胆が出て行った後はぁ、とため息をつけば、後ろから甘い声がした。
「なーにため息とついてんの」
『ら、蘭ちゃん…』
「竜胆に言っちゃおうかな〜」
『ほんとにそれは勘弁して』
もちろんこの家には、蘭ちゃんもいるわけで。
しかしもちろん蘭ちゃんは竜胆の味方。
“三途といるより竜胆の方が幸せになれると思うけど？”と、ここに閉じ込められた次の日に言われた。
『てか、蘭ちゃん仕事は？』
「俺今日午後から〜」
『じゃあご飯食べる？』
「食べる。フレンチトースト」
『はいはい』
とは言っても蘭ちゃんは竜胆に比べてだいぶ緩い。
あれから毎晩竜胆に抱かれている私。
どうやら隣の部屋で寝ている蘭ちゃんにはその声が聞こえているようで。
“声抑えろよなー”って言うけど激しすぎて我慢どころじゃないんだわこっちは。
一度春ちゃんとのゴタゴタがあった時に竜胆とシたけど、あの時とは全然違う。
…もう、どうにもならないのかな。
何度竜胆と身体を重ねても思い出すのは春ちゃんの顔。
もう、春ちゃんとは会えないのかな…なんて、縁起でもないことを考えながら冷蔵庫を開けた。
・
・
『行ってらっしゃい』
「蘭ちゃんにはちゅーしてくれねぇの？♡」
『しません！はい、早く行きなさい！』
お昼過ぎ、蘭ちゃんも家を出て行った。
語尾にハートなんかつけてもキスはしません！
家には私1人きり。
さて、と呟き私は竜胆の部屋に向かう。
いつも1人になるとやっていること。
なにか春ちゃんに連絡できる方法はないか。
春ちゃんに居場所を伝えなきゃ。
…結局、私は諦められていない。
『春ちゃん…』
再びそう呟いた言葉は、静かな部屋に消えて行った。
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蘭奈莉逢瑠悲@カナリア:ルカ(プロフ) - 春ちゃんさいっこうじゃないですかあああ！！作者様天才すぎる！！！ (11月27日 23時) (
レス) @page39 id: 4d14879615 (このIDを非表示/違反報告)
一尺八寸一犀 - 春ちゃん〜…あ〜もうすっごい好きです///愛してるってなんですか！？愛してるって！！え、カッコ良過ぎるんだけど！？竜ちゃん蘭ちゃんも素敵でした……///もうずっと読んでいたい╰(*´︶`*)╯♡ (9月4日 23時) (レス) @page39 id: 605bcc3c89 (このIDを非表示/違反報告)
NA - 春ちゃーーーーーん素敵すぎます！最後の''愛してる"カッコイイ☆夢主ちゃんもお幸せに♡ (2023年3月21日 10時) (レス) @page39 id: 9c547ad202 (このIDを非表示/違反報告)
宇治(プロフ) - オールして読みました、ガチ尊い。叫びたいけど時間的に無理だ🥲🥲🥲🥲 (2022年12月25日 5時) (レス) @page39 id: 3e85deed6b (このIDを非表示/違反報告)
やほやほ〜 - 蘭ちゃん=優男 竜胆=ツンデレ神 春千夜=すれ違い彼氏でいい？ (2022年9月3日 17時) (レス) @page27 id: 89b4ed43fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みや
| 作成日時：2021年11月16日 19時
