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『…ん、くるし…、』
「やっと起きたかァ？」
『春ちゃん…？起きてたの？』
「おー」
目が覚めれば、春ちゃんに抱きしめられる状態だった。
私の顔を見るなり優しく微笑んで頭を撫でてくる。
…て、あれ。
私昨日春ちゃんと一緒の布団入った覚えないんだけど。
なんて不思議に思い春ちゃんに問いかける。
『なんで私布団の中にいるの…』
「俺が入れた」
『春ちゃんが？』
「テメェが寒そうにしてんのが悪ぃんだろ」
春ちゃんはそう言ったかと思うと再び私を引き寄せ顔を自分の胸に押し付ける。
鼻が痛いです。
多分私の鼻今潰れてます。
『よく寝れた？』
「久々に寝れたわ」
『そっか。よかった』
「Aが一緒に寝てくれてば毎日寝れんだけど」
『……』
「あ？なに黙ってんだ？」
春ちゃんは、無意識にこういうことを言ってくるからずるい。
当の本人は意識なんて微塵もしていないだろう。
きっと今の私は馬鹿みたいに顔が赤い気がする。
それを隠すように春ちゃんから離れ、春ちゃんに背を向けたままドアノブに手をかける。
『春ちゃんも休めたようだし、話そっか』
「…おー」
私がそう言えば、春ちゃんは頭をポリポリと掻きながらそう返事をする。
なにを話そうだとか、全然考えてない。
ただ、思ってることをそのままぶつけよう、だなんて決心してドアを開けた。
・
・
リビングにある椅子に座り、対面で話す。
『春ちゃん、嘘なしで話してね』
「わかった」
『春ちゃんは…浮気してる？』
「今はしてねぇ」
『前は？』
「…ごめん」
はっきり“していた”と言われたわけではないが、謝るということはやはりそういうこと。
まぁ元々その現場を見てたわけだし、今更ショックだとかそういう感情はないけど。
少し呆れているような、そんなため息をつけば春ちゃんはなにかを悟ったのか再び口を開く。
「今はしてねぇから」
『え？』
「Aが離れてからそういうことすんの辞めた」
『…それで？』
「…頼むから、帰ってこいよ」
久々に見た、春ちゃんのこんな姿。
いつも上から目線だったから少し貴重だなあ、なんて考えてる私はどこか余裕があるのだろうか。
『なんで、春ちゃんは浮気したの？』
1番聞きたかったこの質問。
1番、知りたかったこと。
少しドキドキする胸を抑えながら、そう聞いた。
そんな私に対して、春ちゃんは一瞬罰が悪そうな顔してこう話した。
「…物足りなかった」
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蘭奈莉逢瑠悲@カナリア:ルカ(プロフ) - 春ちゃんさいっこうじゃないですかあああ！！作者様天才すぎる！！！ (11月27日 23時) (
レス) @page39 id: 4d14879615 (このIDを非表示/違反報告)
一尺八寸一犀 - 春ちゃん〜…あ〜もうすっごい好きです///愛してるってなんですか！？愛してるって！！え、カッコ良過ぎるんだけど！？竜ちゃん蘭ちゃんも素敵でした……///もうずっと読んでいたい╰(*´︶`*)╯♡ (9月4日 23時) (レス) @page39 id: 605bcc3c89 (このIDを非表示/違反報告)
NA - 春ちゃーーーーーん素敵すぎます！最後の''愛してる"カッコイイ☆夢主ちゃんもお幸せに♡ (2023年3月21日 10時) (レス) @page39 id: 9c547ad202 (このIDを非表示/違反報告)
宇治(プロフ) - オールして読みました、ガチ尊い。叫びたいけど時間的に無理だ🥲🥲🥲🥲 (2022年12月25日 5時) (レス) @page39 id: 3e85deed6b (このIDを非表示/違反報告)
やほやほ〜 - 蘭ちゃん=優男 竜胆=ツンデレ神 春千夜=すれ違い彼氏でいい？ (2022年9月3日 17時) (レス) @page27 id: 89b4ed43fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みや
| 作成日時：2021年11月16日 19時
