蘭※ ページ36
『あっ』
蘭｢あ｣
いつもと違うコンビニ、いつもと違う道。
いつもと少し違うことを求めて散歩をしていると、蘭に会った。
しかし一つ問題があった。
『…いけないんだ〜』
蘭｢メンドクセーのに見つかった｣
蘭が煙草を吸っていたこと。
多分だけど、君同い年くらいだよね。
未成年の喫煙は法律で禁止されてるってご存知ない？
『私優しいからね、黙っててやる』
蘭｢わーお姉ちゃんやさしー｣
『その代わり、…それの感想教えて』
蘭｢それって、コレ？｣
私の言うそれとは煙草のこと。
法律がとか言ってるけど、実は興味がある。
大人が吸ってるところを見ては美味しいんだろうか、という好奇心に駆り立てられる。
しかし買うことはできないし勇気もない。
だから吸ってる人から直接感想を聞きたい。
蘭｢んー…フツー？｣
『何それ』
蘭｢これに金かけるくれぇなら俺は酒飲みてえな｣
『酒もアウトだっての。お酒ってマズくない？』
蘭｢あん、飲んだことあんの？｣
『ビールみたいなの正月にちょびっとだけ』
ビールは子供にはまだはえぇよ、と蘭が笑いながら言う。
確かに苦かったし大人味ってやつなのかも。
『…最近なんかめちゃくちゃ絡まれるんだよね、色んな人に』
蘭｢うん？潰せって話？｣
『いやそんな物騒な話はしてねえ。…私も煙草吸ってピアス開けて髪染めれば絡まれないかなーって』
思っただけ、と言った。
興味が湧いたきっかけというのも、これらの出来事のせい。
見た目を派手にすれば多少は減るのかなと考えていた。
しかしそう言うと蘭は驚いたような呆れたような顔をする。
蘭｢お前バカか？そんなの格好の的に決まってんだろ｣
『え』
蘭｢むしろ軽そうって思われて連れ込まれんのがオチだな｣
何それ、と頭を抱えた。
ここのところ怪しい人に絡まれることが多いのは事実。
その度誰かが助けてくれて申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
だから自分で何とかしたいのに、私は喧嘩が強くない。
しかし鍛えたところで男には負けるだろう。
そうなると見た目を派手にするしか方法がなかった。
だけどそれも狙われるというのなら、いったいどうすればいいんだ。
頭痛くなってきた。
うんうん唸る私の髪をさらりと触って蘭は言う。
蘭｢せっかく深い黒髪なのに染めんのはもったいねぇよ｣
『でも』
蘭｢あ、ならさぁ｣
蘭が思いついたように笑って言う。
蘭｢ピアス、開けてやろっか｣
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つか(プロフ) - あまねさん» 二次創作でくらいは幸せであってほしいので…ほのぼの大好きなんです… (2021年8月21日 13時) (
レス) id: 28e8a4d2b7 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - ほのぼのすぎて涙が､､､笑 (2021年8月21日 11時) (レス) id: 1a6dd63888 (このIDを非表示/違反報告)
なたきち(プロフ) - つかさん» ほんとですううう！！！！是非またストーリーが思いついたらあっくんのお話お願いします…！笑 (2021年8月5日 3時) (レス) id: 1de6729add (このIDを非表示/違反報告)
つか(プロフ) - なたきちさん» うわーーー！！！ほんとですか！！こちらこそ、めちゃくちゃ嬉しいです！！！あっくんはいつか…いつか…と思っていたので！！これからもよろしくお願いします！！！ (2021年8月4日 0時) (レス) id: 28e8a4d2b7 (このIDを非表示/違反報告)
なたきち(プロフ) - はじめまして！いつも楽しませて頂いてます…！密かにあっくんのお話来るの待っていたので今回の更新めちゃくちゃ嬉しかったです…！笑。これからも作者様のペースで更新頑張ってください！ (2021年8月4日 0時) (レス) id: 1de6729add (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つか | 作成日時：2021年7月8日 15時
