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そういって、櫛田さんは荷物をまとめた。
「 見捨てたくないから、
堀北さんだって皆の為に勉強会を開いたんでしょう？ 」
「貴方が本心からそれを言っているのなら構わないわ。
＿＿＿＿でも、いいえ。貴方本当は何しに来たの？」
「 え...？ 」
「 私の邪魔をするために来たの？ 」
強めの口調、鋭い目。
「なにそれ、。意味分かんないよ。
どうして、堀北さんはそうやって敵を作るようなこと平気で言えちゃうの...？
そんなの、私、悲しいよ…！」
泣きそうな声で図書室を立ち去ってしまった。
『 殆ど帰っちゃいましたね。 ...』
「 そうみたいだな。 」
「 というか、貴方はなんでここにいるの？ 」
『 櫛田さんのお友達だちやらせてもらってますからね。 誘われたんですよ。 』
「 あの子のことを追わなくて良かったのかしら？ 」
『 随分トゲのある言い方をしておいて、よく言いますよ。 ... 』
「 何が言いたいの？ 」
『 どちらの意見も分かりますけど、
誰も彼もが何かを完璧にできる訳じゃない。
だから助け合うんです。今日の勉強会だってそう。
なんの為に、勉強会を開いたんですか？
勝手に意見を押し付けるだけ押し付けるなんて、
本当のことだから何言ってもいいわけじゃないですからね？』
「それは...」
『堀北さん。貴方は、
彼らの気持ちを考えたことはあるの？
彼らだって人間で、何かを想う心はある。
貴方が、彼らを拒絶しているのに、
彼らがあなたの声に耳を貸すなんで本当で思っているんですか？」
なんとなく堀北さんが、
Dクラスに配属された訳がわかった気がする。
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作者名：匿名希望 | 作成日時：2022年10月10日 23時
