【よう実】興味が無いと突き放したい。 (ページ18)

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結局、面倒なことに首を突っ込んでしまった。

出しゃばって発言してしまったことを後悔さえしている。

どうしようも無くなった僕は、
気を紛らわすべく、外へと足を運んだ。

すると、自動販売機に身体をくっつけている綾小路くんがいた。

ﾄﾝﾄﾝと、方を叩き、小声で話をかけて見る。

『何をしているんですか？』

「しー。」

とジェスチャーをし、彼の向ける視線の先には

堀北さんと、堀北生徒会長が居た。

『あのおふたりって、兄弟なんですか、？』

「らしいな。」

遠くて、聞こえる声は小さい。

「絶対、Aクラスに上がってみせますｯ..!!」

迷い、憧れ、葛藤、劣等感、悲しみ、

彼女の瞳には、いくつもの感情が重なって映っていた。

「聞き分けの悪い妹だな。」

そう言うと、生徒会長は堀北さんの腕を掴み壁に押し付け、

手首を片手でグイッと上げ押さえつけていた。

「お前には、上に上がれる力、価値がない。」

そういって打ち込む姿勢に入ろうとしている生徒会長に

僕は急いで堀北さんの元に駆け寄った。

綾小路くんも、それに気が付き、腕を押さえ、

僕は堀北さんの手首を押さえつけている方の生徒会長の手を引き剥がした。

「アンタ、今本気で打ち込もうとしてただろう。」

『生徒会長さん、いくらなんでも、貴方の妹さんですよね？』

「...やめて、綾小路くん、白瀬さん。」

その声は少し震えていた。

僕は少なくとも、堀北さんのそういう声は初めて聞いた。

僕と、綾小路くんは手を緩め、普通の体制に戻ろうとした。

が、

生徒会長は両手で僕と綾小路くんのことを殴ろうとしたらしい。

軽く避けたつもりだったが体制を崩し、
転けそうになる所を綾小路くんが支えてくれた。

続けて回し蹴りをされそうになるが、

当たるスレスレを避ける事に成功したあと、

次は綾小路くんを狙って、堀北さんにしようとしたことを

生徒会長がやろうと試みるも難なく避けてしまった。