お客さん ページ1
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朝起きる。
学校に行く。
学校が終わると一度家に帰る。
もう一度家を出てバイト先に向かう。
これがわたしのルーティン。
初めはかなり良いものだと思っていたが、最近はこの生活に退屈さを感じ始めている。
一見普通の女子高生の生活に見えるだろう。
しかし、他の女子高生とは少し、いやかなり違ったところが私にはある。
それは、
「出てけ！」
「すみません…すみません！」
「二度とうちに来るな！」
私のバイト先が、キャバクラだということ。
俗に言う、キャバ嬢というやつだ。
「困ったお客さんでしたね」
「毎日毎日通って、金がなくなんねぇわけねぇもんな」
今追い出されたのは、いつも私目当てに来てくれるお客さん。
もうお金がないのにひたすらお酒を飲み続けていた。
それがバレて店長に追い出されてしまったみたい。
「残念だな…」
「ちゃんと給料増やしとくから」
「ありがとうございます…」
良かった。
お金のないお客さんは困る。
困るどころか、来なくていいのに。
所詮キャバ嬢なんてお金目当てだし、好きなのはあっちだけ。
たくさん貢いでくれるお客さんが大好物。
私だってそうだ。
本当はこういう仕事は18歳からだけど、19歳という設定で働いている。
本当はまだ17歳の受験生。
私はお客さんに愛想が良い方ではないけど、もの静かで落ち着いているのが性癖にささる人もたくさんいる。
たまに本当に恋されて、プライベートでの密会を求めてくる人もいる。
でも私はそれ以降の関係は全く望んでいないから、プライベートで会う時はいつも「絶対また来てくださいね」と、お客さんをつなぎ止める。
ここで働いていて一番苦になるのは、お酒が飲めないことだ。
20歳って言えばよかったかな。
「Aちゃん、お客さん！」
「はい」
今までのお客さんの中でダントツ若い。
今までは30代の方がおおかったけど、この方は多分20代半ばだ。
オレンジ色の派手な髪型をしている。
この店には初めてだと思われる。
「えっと、Aちゃん？だよね！何歳？」
「19歳です。お酒が飲めないんですよね…ごめんなさい」
「全然！じゃあお酒とジュース頼むね〜」
「はい〜。お名前は？」
「あ、そっか。俺は、てつやです」
「かっこいい名前ですね」
「へへ」
よし、このお客さん捕まえよう。
捕まえて、お金にする。
この派手髪は覚えやすい。
"てつや"さん。
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フラワー(プロフ) - 了解です。テスト頑張って下さい。更新楽しみにゆるゆると待ってます。 (2019年6月16日 1時) (
レス) id: 34909526e5 (このIDを非表示/違反報告)
夜行性(プロフ) - フラワーさん» ありがとうございます！頑張ります！今私がテスト前で、更新がなかなかできません…。すみません！落ち着いたら続きだします！ (2019年6月14日 21時) (レス) id: 04a8f1658b (このIDを非表示/違反報告)
フラワー(プロフ) - はじめまして、大人感じよかったです。続き楽しみです。頑張って下さいね！ (2019年6月14日 9時) (レス) id: 34909526e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜行性 | 作成日時：2019年6月5日 6時
