☆｡･:*東方学園2*:･ﾟ'★ (ページ1)

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嬉しい偶然ページ1

｢え、どうしたのこんな所で｣

言いながらユノ先輩が駆け寄ってくる。

嘘みたい。
信じられない。
こんな時間にユノ先輩に会えるなんて！

｢もしかしてヒチョル先輩の店にいた？｣

聞かれてコクコク頷いた。

｢一人で？｣

｢あ、友達がココでバイトしてて｣

｢そうなんだ｣

｢先輩は部活の帰りですか？｣

｢ん。いつも大体この時間になるんだ｣

そう言って、一緒に帰ってきていたジェジュン先輩達に｢先に行って｣と手を動かして、少し冷やかされたユノ先輩が｢うるさいよ｣と笑って。

ジェジュン先輩が私たちの前を通り過ぎる時一瞬目が合ったけど。
私の気のせいかと思うほど、無表情のまま直ぐに目を逸らされた。

｢帰るとこだよね？送ってくよ｣

｢ううん、大丈夫です！1人で帰るのでユノ先輩はみなさんと、｣

｢ダメだよ。こんな時間に1人で帰せないから｣

｢こっちこそダメです！先輩だって部活で疲れてるのに…っ｣

｢俺は全然大丈夫だよ。それに、彼女くらい送らせてよ。彼氏の特権なんだから｣

｢ね？｣って。

いたずらっぽく笑うユノ先輩の顔と、彼女というワードに胸がきゅんとして。

｢…じゃあ、お願いします｣

赤く火照る顔を見られないように隠しながら、そっと隣に並んだ。