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先「クラスを確認したら、
すぐに教室に移動してくださーい！」
いつまでもその場にとどまっていると、
案内係の先生に背中を押されて
その場から動かされてしまう。
実「ひとまず教室行こうか？」
「....うん....」
どうして？
新入生の名前が載ってないわけないのに。
なんでナツくんの名前がないの....？
まさか、受験しなかったとか....？？
「っ.....」
一瞬、目の前がふらっと歪んで
実「A？大丈夫っ！？」
体がガクンっと左側に傾いて、
実彩子ちゃんに支えられる。
....そんなことあるわけない
...だって、約束したもん。
思いつく全てを頭の中で打ち消しながら、
そのまま実彩子ちゃんの手を借りて教室を目指した。
新入生のフロアはざわざわとうるさかった。
はじめての校舎。
はじめての教室。
はじめてのクラスメイト。
これから始まる新しい日々に、
期待でいっぱいなはずなのに。
実彩子ちゃんとも同じクラスになれたのに。
実「Aの席ここだよ....大丈夫？座れる？」
何も考えられないまま、
実彩子ちゃんに誘導されて自分の席につく。
実「見落としたかもしれないし。
後でもう一回見に行こ？」
実彩子ちゃんの慰めに、
私は力なく首を横に振った。
見落としてなんてないよ。
だって、何度も確認したんだから。
大好きな人の名前を、見つけられないわけがない。
ナツくんが、いない....
なんで？
どうして？
信じられなくて、頭がぼーっとする
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作者名：ｵﾚﾝｼﾞｶﾞ-ﾙ | 作成日時：2019年6月16日 13時
