パパイヤ！？ Ryosuke.Y (ページ9)

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宝物ページ9

「あ、それよりも、来週末空いてる？」

あやからの質問に戸惑う。

もしかして、、もしかしてだけど、

これってもう紹介されるパターン！？

そんなのパパやだよ～

やだやだ、まだ高身長のアイツにお義父さんなんて呼ばれたくなーーーい！

「何言ってんの、パパ。」

冷たい目で見てくるマイハニー。

「ご、ごめん。」

我に返る。

「お花、供えに行くよ。

来週ママの命日じゃん。」

仏壇を見ながらあやが言った。

あっ！昨日ショックすぎて手を合わせるの忘れてた。

慌てて仏壇の前に行って手を合わせる。

仏壇に飾ってあるママの写真を見ると今のあやぐらいの年齢。

そっか、ママがあやぐらいの年齢の時、もう俺と結婚してあやを産んでいたんだ。

ママは元々体が弱くて、病気がちだった。

ずっと闘ってたんだ。あやが3歳になるまでは生きるって。

目標のあやの3歳の誕生日にたどり着けないまま亡くなってしまったけど。

とてもショックだった。

だけど、俺の腕に抱かれてしわくちゃだけどママと俺の顔に似ているその顔がニッコリ笑うのがこの世で1番可愛くて愛おしいと思った。

この子は天からの贈り物だって、本気で思った。

だから宝物のように育ててきたんだ。